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三井住友カード、米ファイサーブと提携 Clover×Trunkで運営と金融を一体化
2026年1月21日 16:16
三井住友カードは1月21日、Fiserv(米国:ファイサーブ)と戦略的業務提携を締結し、日本の中小事業者向けに店舗運営と決済を一体化したオールインワンサービス「Clover(クローバー)」を展開すると発表した。国内でのサービス提供は2026年秋を予定しており、今後5年間で25万台の端末導入を目指す。
ファイサーブは、決済および金融テクノロジー関連のサービスを手がけ、世界100カ国以上で事業を展開しており、600万以上の加盟店にサービスを提供している。Cloverはその中でも中小事業者向けのソリューションとして展開されており、アメリカやドイツ、オーストラリアなど12の市場で導入実績がある。今回の提携を通じて、日本市場には初めて参入する。
Cloverは、POS、決済、予約・注文管理、在庫管理、従業員管理、CRMなど、店舗運営に必要な機能を1つに統合。クラウドベースで構成されており、売上や在庫の情報はリアルタイムでWebやアプリに反映される。端末は据え置き型、モバイル型、キオスク型など複数タイプを用意し、業態や規模に応じた柔軟な運用が可能となっている。
三井住友カードによる導入初期には豊富な業種別アプリを搭載予定。オープンAPIにも対応しており、既存の予約サービスや会計ソフト、EC、デリバリー、マーケティングツールなどとの連携も可能。海外では400を超える業務支援アプリがCloverのアプリマーケットに公開されており、業務ニーズに応じた機能拡張ができる点も特徴のひとつとなっている。
キャッシュレス化が進む一方で、個別の業務システムを複数導入したことによる管理の煩雑さが中小事業者の課題となっている。Cloverでは、店舗業務を一体で管理できる点を強みとし、業務効率化とコスト最適化の両立を図る。
「Trunk」との連携で経営支援までカバー
三井住友カードが展開する中小企業向け金融支援サービス「Trunk(トランク)」との融合も柱のひとつ。Trunkは、口座・資金繰り・経理・与信などの法人向け金融機能を提供しており、Cloverと連携させることで、売上データをもとにした経営の見える化や資金提案、手数料最適化などが可能となる。具体的には、将来の売上予測に基づいて売掛金を早期に資金化することや、繁忙期には自動で与信枠を拡大し、閑散期には返済負荷を軽減するといった提案など、柔軟な金融サービスの提供も検討されている。
今回のサービスでは、三井住友カードが構築した次世代決済基盤「stera」のネットワークを活用して決済処理を行なう。steraは中規模以上の加盟店を中心に展開されているが、Cloverではその基盤を活用し、端末とアプリケーションはグローバルで実績のあるCloverを導入。Trunk、Clover、steraの連携によって、決済・店舗運営・経営支援の一体化を図る構成となっている。
Cloverの導入方針について、三井住友カードでは「自前主義にこだわらず、グローバルで実績ある仕組みを取り入れることでスピードと品質を両立する」としており、日本市場向けのローカライズを前提に柔軟な展開を目指す。
ファイサーブ CEO マイク・ライオンズ氏は、「三井住友カードとの協業は、ファイサーブが世界各国で成功してきた展開モデルに沿ったものであり、日本市場でも中小事業者の力強い支援となる」と述べ、現地ニーズに応じた柔軟な対応を強調した。
導入価格やサービス詳細は今後発表される。









