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京都・保津川渓谷の嵯峨野トロッコ列車、新車両は天井・側面ガラス張り

嵯峨野観光鉄道は、2027年春に導入予定の新たなトロッコ列車の車両デザインを発表した。

嵯峨野トロッコ列車は1991年に営業を開始。京都府のトロッコ嵯峨-トロッコ亀岡間の片道約7kmを運行しており、保津川渓谷の風景などを楽しめる。

新たに導入する車両は、5両(牽引車1両+客車4両)・1編成。「保津峡の渓谷美」×「ノスタルジックな旧山陰線の汽車旅」×「嵯峨野・嵐山の洗練された『ひなび』風情」の魅力が複合しあう嵯峨野トロッコの世界観の創出をデザインコンセプトに掲げている。デザイン監修はGKデザイン総研広島。

車内は、乗り心地向上を図り座席間隔や通路幅を拡大したほか、天井や側面をガラス張りとし開放感のある作りにした。景色が主役として映えるよう、柱や窓枠を黒で仕上げ、保津峡の景色への没入感を高めるデザインとしている。

一般席(1~4号車)

グループで利用できる特別室も導入。縁台型の座席に座りながら景色を楽しめる。呼称は未定。

特別室(4号車の一部)

ロゴ・シンボルマークは、従来のエンブレムのデザインを継承しつつ、「紅葉」「桜」「清流」「土木遺産のトンネル」「笹の円環(竹林)」を織り交ぜ、沿線の魅力を表現した。

サービス面では、4カ国語対応(日本語・英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語)の車内表示器を設置する。

現在運行している車両は2026年の営業運転をもって引退予定。