ニュース

JR西、廃線高架上レストラン「FUTURE TRAIN」夏開業 廃車両を活用

車両の設置作業の様子

JR西日本は、日本初の廃線高架上常設店舗「FUTURE TRAIN」の夏の開業に向け、特急サンダーバードとして使用していた廃車両(681系1両)を廃線高架上に吊り上げる様子などを公開した。

FUTURE TRAINは、3月21日に京都市などと締結した「京都駅西部エリアにおける“鉄道高架空間の活用によるエリア活性化”のための連携協定」に基づき開業するレストラン。2019年にJR嵯峨野線の京都・丹波口間にて「梅小路京都西駅」が開業し、新駅設置に伴い梅小路短絡線の高架(梅小路ハイライン)が廃線となった。これが貴重な歴史遺産として残され、エリア活性化に寄与することが期待されることから、廃線高架上常設店舗を整備する。

梅小路京都西駅と直結した高架の線路上に、かつて京都と北陸を結んでいた特急サンダーバードを再活用し「フューチャーバード」として蘇らせた車両を先頭に、連なる列車の形を模した空間で「廃線発・未来行き」の新たな食体験を提案するエンターテインメントレストランとして展開する。

今回の車両の設置は4月27日1時頃から28日3時頃に実施。吹田総合車両所から梅小路京都西駅付近への車両の陸送を行なった後、同駅付近の廃線高架上に車両を吊り上げ、設置した。

陸送の様子
車両吊り上げ作業の様子