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明治2年開校の京都・元新道小学校跡地にホテル・歌舞練場

左が歌舞練場・地域施設、右がホテル

NTT都市開発は、京都市東山区において開発を進めていた「元新道小学校跡地活用計画」の竣工を発表した。ラグジュアリーホテル「カペラ京都」や地域施設を新築したほか、「宮川町歌舞練場」を建て替えた。

同プロジェクトでは、“番組小学校”として明治2年(1869年)に開校した元新道小学校跡地に、日本初進出となるカペラ京都を新築。また、花街文化継承の場として地域で使われてきた宮川町歌舞練場を建て替え、地域施設も新築した。ホテルは26年春開業予定。宮川町歌舞練場では11月1日から9日までこけら落し公演を予定している。

宮川町の風情ある街並み、東山の景観との調和を図るため、既存建物の特徴を活かしたデザインとし、部材の生け捕りによる再活用を行なった。宮川町のシンボルでもある“歌舞練場大屋根”を再建するなど、街の記憶を継承したつくりとしている。

ホテル中庭
歌舞練場大屋根を再建

敷地全体では、ホテル・歌舞練場・地域施設の3施設を新道通に沿って整備。大和大路通、新道通、宮川町通の南北の通りに対して、2つの建物を新しく配置することで、東西に新たな人の流れを生み、地域の回遊性向上につなげる。

新道通。左がホテル、右が歌舞練場・地域施設
地域のための活動拠点と防災拠点を整備

プロジェクトを通じて、京都市、新道自治連合会、宮川町お茶屋組合と連携し、「花街文化の発展と新たな賑わいづくりを通じた、地域のさらなる活性化と魅力ある街づくり」を目指したという。

所在地は、ホテル棟が京都府京都市東山区大和大路通四条下る四丁目小松町130、歌舞練場棟が東山区宮川筋四条下る宮川筋四丁目306。敷地面積・延床面積・建物規模は、ホテル棟が約4,000m2・約15,700m2(うち地域施設約200m2)・地上4階・地下2階、歌舞練場棟が約2,300m2・約5,000m2(うち地域施設約1,400m2)・地上3階・地下2階。ホテル客室数は89室。