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浜松町の新グルメスポットを見てきた ブルーフロント芝浦に20店舗超

野村不動産は、9月1日にオープンする「BLUE FRONT SHIBAURA(ブルーフロント芝浦)」の1棟目「TOWER S」の、低層商業エリアの内覧会を実施した。20店舗以上の飲食店が同日オープンする。

ブルーフロント芝浦は、野村不動産とJR東日本が共同で推進するツインタワー。TOWER Sと、2030年度竣工予定のTOWER Nで構成される。規模はTOWER Sが地上43階・地下3階、TOWER Nが地上45階・地下3階。

ブルーフロント芝浦 TOWER S
アクセスマップ。所在地は東京都港区芝浦一丁目1番1号 他

TOWER Sではすでに、ホテル「フェアモント東京」が開業、オフィスの入居も始まっており、1~3階の商業エリアのオープンをもって全体開業となる。店舗数は計27店舗で、カテゴリーはほぼすべてが飲食店。飲食以外ではコンビニエンスストア、フラワーショップ、シェアオフィスがある。

ブルーフロント芝浦 施設概要
店舗一覧

商業エリアの特徴は共用席を多く用意している点。フードコート形式を採用した「GREEN DINING HALL(グリーンダイニングホール)」と「CANAL DINING HALL(キャナルダイニングホール)」を設け、異なる食ニーズの人同士が同じテーブルで食事を共にできるようにした。また、飲食物の持ち込みや、仕事、勉強、読書などでの利用も可能。

グリーンダイニングホール
キャナルダイニングホール
誰でも自由に利用できる

座席はチェアタイプからソファタイプまで多彩で、気分や好み、用途に合わせて選べる。一部座席には電源コンセントも設置されている。

様々なタイプの座席がある
電源コンセントのある座席も

ダイニングホールはともにモバイルオーダー形式を採用。日中は利用者が商品を受け取りに行くセルフサービスだが、17時以降はレストラン方式でスタッフが料理や飲み物をサーブする形となる。

共用席の数は計約770席、うちテラス席は約230席で、テラス席はペット同伴も可能。フードコート形式のホールのほか、レストランゾーンもあり、商業エリアの席数は合計で約1,000席となる。

レストランゾーン

また、オフィスユーザーから地域住民まで幅広い人が使いやすいよう、7時から23時まで営業のオールデイダイニング形式とした。

フロアは、グリーンダイニングホールが1階、キャナルダイニングホールとレストランゾーンが2階。3階では「ファミマ!!」「スターバックス コーヒー」およびフラワーショップ、シェアオフィスを展開する。

それでは、エリアごとの特徴とどんな店舗が出店しているのかを見ていこう。

グリーンダイニングホール

1階のグリーンダイニングホールは、緑に包まれた空間が特徴。テラス席も含めて共用席約350席を設けている。JR浜松町駅から芝浦エリアをつなぐ歩行者動線「GREEN WALK」からも入場可能。

ビルの外からのエントランスも複数用意されている
テラス席
屋内の様子

店舗は、おむすび・総菜・弁当、カスタムサラダ専門店、スープカレー、イタリアンバル、和食・オイスターバー、カフェ・パスタ。

おむすび専科(おむすび、総菜、弁当)
クリスプサラダワークス(カスタムサラダ)
北海道スープカレーSuage(スープカレー)
Trattoria 八十郎(イタリアンバル)
芝浦 牡蠣屋(和食、オイスターバー)
BEST PASTA&COFFEE STAND(カフェ・パスタ)

1階には飲食店のほか、ポップアップエリアを設置。展示や販売を通じて「ヒト・モノ・コト」のコミュニティハブとなることを目的とした企画を開催する。第1弾イベントとして9月1日から30日まで、海藻をテーマとした「– 海とつながる暮らし、はじめよう。 –Seavege‑ Neighbors」を開催する。

ポップアップエリア

キャナルダイニングホール

2階のキャナルダイニングホールは、運河に面する水辺の開放感が特徴。テラス席を含めて約420席の共用席を設けている。

テラス席
屋内の様子

ブルーフロント芝浦の目の前の運河には船着場「BLUE FRONT SHIBAURA PIER」が設置され、船着場からキャナルダイニングホールへ直接アクセスできる。

船着場からの動線
運河にかかる橋から見たキャナルダイニングホール

店舗は、焼鳥、そば、タイ料理、とんかつ、麻婆豆腐・担々麺、ビストロなど。

OMINO 芝浦(焼鳥)
SOBA LABO(十割そば)
Krutt(タイ料理)
TAIHO Kitchen(とんかつ)
炎麻堂(麻婆豆腐、担々麺)
芝浜市場(海鮮料理)
八木商店 Wine&Coffee(ビストロ)
DRINK STAND 1-1-1(カフェ&バー)

レストランゾーン

レストランゾーンはダイニングホールの隣に設置。ランチからディナーまで、ひとり利用からグループ利用まで、幅広いシーンとニーズに対応したラインアップを取りそろえる。

PANETTERIA HAGARI(デリ、サンドイッチ)
SHUTTERS(スペアリブ&カジュアルイタリアン)
炭火焼干物食堂 越後屋 彦左衛門(炭火焼干物定食、居酒屋)
SHIBAURA BREWING(クラフトビール醸造所)
玉(らーめん、つけめん)
かしわ(てんぷら、おでん、日本酒)
瓦.Tokyo FLAG-SHIP 芝浦(山口県郷土料理、瓦そば屋、地酒)
沖縄料理なんくるないさーと芝浦すしわさび出張所(沖縄料理、すし酒場)

レストランゾーンのエリア内には、誰でも自由に利用できるスペースが設置されている。

年1回しか食べない特別な食事ではなく、日常的な定番を揃えた

野村不動産ホールディングス 取締役兼執行役員 都市開発部門長 黒川洋氏は店舗ラインアップについて、「年に1回しか食べに行かないような敷居の高いメニューを提供する店舗ではなく、週に1回、2回食べていただけるような、定番メニューを提供する店舗とした」と説明。そのうえで「定番なんだけれども美味しい、力のある個性的な店が集まっている」とアピールした。

また、野村不動産は飲食ビルの「GEMS」シリーズを展開するなど、飲食分野に力を入れてきたことを紹介し、「ブルーフロントの商業エリアは飲食業の集大成」と述べた。

野村不動産ホールディングス 取締役兼執行役員 都市開発部門長 黒川洋氏

野村不動産 芝浦プロジェクト本部 運営部長 鈴木宏昌氏は、商業エリアのテーマとして“まちのコミュニティハブ”を掲げていることを説明し、「近隣のワーカーや居住者などに、パブリックスペースとなる共用席を、コミュニティ形成の場としても使っていただきたい」と話した。

また、5月にオープンした「GREEN WALK」エリアの飲食店には、すでに14,000人が足を運んでいるという。TOWER S内の商業エリアオープン後は、月6万人、年間70~80万人の来館者を目標とする。

野村不動産 芝浦プロジェクト本部 運営部長 鈴木宏昌氏