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新空港線、令和20年代前半実現へ 速達性向上計画を申請

羽田エアポートラインと東急電鉄は1日、蒲田駅を経由し、羽田空港へのアクセス性を向上する「新空港線」整備に向けた速達性向上計画の認定を国土交通省に申請した。

同計画は、4月4日に認定を受けた整備構想・営業構想に沿って申請するもの。東急多摩川線矢口渡駅・蒲田駅間から蒲田駅を経由し、京浜急行電鉄本線・空港線京急蒲田駅付近までの連絡線(新空港線)と連絡施設を新設し、新空港線と東急多摩川線との直通運転を行なう。一部の列車は、多摩川駅から東横線に乗り入れを行なう。

連絡線(新空港線)と連絡施設は、羽田エアポートラインが整備・保有し、東急電鉄が使用して営業する。運行開始時期は令和20年代前半を目指す(令和20年は2038年)。

新空港線事業では、渋谷・新宿・池袋などや東京都北西部・埼玉県南西部と羽田空港とのアクセス利便性の向上を図るとともに、蒲田・京急蒲田地区などの発展などを目標としている。

営業区間は、東急多摩川線矢口渡駅・蒲田駅間から京浜急行電鉄本線・空港線京急蒲田駅付近までの約0.8km。運行区間は渋谷方面~多摩川駅~蒲田駅~蒲田新駅(仮称)。東横線から乗り入れる列車が停車できるよう、多摩川駅と下丸子駅のプラットホーム整備なども行なう。

蒲田駅~蒲田新駅(仮称)の運行頻度は、朝の混雑時間帯が20本/時程度、その他の時間帯が10本/時程度。車両編成数は3両、8両。東急電鉄の運賃体系を基本とし、蒲田駅~蒲田新駅(仮称)間は加算運賃を設定する。

新空港線の整備により、中目黒駅~京急蒲田駅付近(蒲田新駅)は現在の約36分から約23分(約13分短縮)、自由が丘駅~京急蒲田駅付近(蒲田新駅)は約37分⇒約15分(約22分短縮)となる。総事業費は約1,248億円。