蒲蒲線こと「新空港線」が認可 38年以降運行開始

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羽田エアポートラインと東急電鉄は3日、国土交通省から速達性向上計画について認定を受けた。この認定により、羽田空港へのアクセスを向上する「新空港線」の整備がスタートする。新空港線の運行開始目標は令和20年代前半(令和20年は2038年)。

新空港線は、東急多摩川線矢口渡駅・蒲田駅間から蒲田駅を経由し、京浜急行電鉄本線・空港線京急蒲田駅付近までの連絡線と連絡施設を新設。新空港線と東急多摩川線との直通運転を行なうことで、一部列車は多摩川駅から東横線に乗り入れする。蒲田駅と京急蒲田駅を鉄道で結び、「蒲蒲線」とも呼ばれてきた路線が本格整備に向かうこととなる。

営業区間は約0.8km。運行区間は渋谷方面～多摩川駅～蒲田駅～蒲田新駅(仮称)。東横線から乗り入れる列車が停車できるよう、多摩川駅と下丸子駅のプラットホーム整備なども行なう。

蒲田駅～蒲田新駅(仮称)の運行頻度は、朝の混雑時間帯が20本/時程度、その他の時間帯が10本/時程度。車両編成数は3両、8両。東急電鉄の運賃体系を基本とし、蒲田駅～蒲田新駅(仮称)間は加算運賃を設定する。なお、連絡線(新空港線)と連絡施設は、羽田エアポートラインが整備・保有し、東急電鉄が使用して営業する計画。

新空港線の整備により、中目黒駅～京急蒲田駅付近(蒲田新駅)は現在の約36分から約23分(約13分短縮)、自由が丘駅～京急蒲田駅付近(蒲田新駅)は約37分から約15分(約22分短縮)となる。総事業費は約1,248億円。