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JR東、新たな夜行特急列車 全席グリーン車個室タイプ

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JR東日本は、首都圏エリアから北東北エリアなどを運行する新たな夜行特急列車を導入する。運行開始は2027年春を予定している。

E657系特急型車両10両1編成を、全席グリーン車個室タイプの座席に改造。夜行など長時間の移動も楽しく快適に利用できる車両とする。定員は120人程度で、個室定員は1~4人を予定。なおE657系は2012年3月にデビューした車両で、「ひたち/ときわ」として、品川・東京・上野~水戸・いわき・仙台の区間を運行している。

新型特急のデザインは、車両全体を2色の青が包み込むように、1号車側と10号車側に異なるカラーリングを施す。1号車側には、かつて夜行列車として運行していたブルートレインの記憶を受け継ぐ明るい青「メモリアルブルー」を、10号車側には、真夜中から夜明けへと向かう時の流れを象徴する濃紺「ミッドナイトホライズン」を配している。

1号車側先頭車 イメージ
10号車側先頭車 イメージ

2色の青とそれらをつなぐ白いラインによって夜明け前の一瞬の輝き「ブルーモーメント」を描き出し、かつての夜行列車の旅の楽しさを受け継ぎながら、地域の人とともにその地域の新しい未来を切り拓いていくという意志が込められている。

車両編成 イメージ

インテリアデザインのコンセプトは「シンプルでありながら上質な移動空間」。個室タイプとすることでプライベートスペースを確保するほか、一部座席はプレミアムグリーン個室とする。また、1人用に加え、2人以上での利用を想定した複数の部屋タイプを用意する。

プレミアムグリーン個室は部屋の広がりを感じられるよう、シンプルな形状と配色、床から天井までの素材感などにより“プレミアム”にふさわしい空間を演出する。靴を脱いで過ごせる室内には、フルフラットのベッドスタイルにもできるL字型ソファを配置する。2人用個室の横になれるフルフラット面の大きさは190×200cm(幅×長さ)程度。

2人用プレミアムグリーン個室座席使用時 イメージ

グリーン個室の座席生地は、1人用個室にはゆったりくつろげるよう落ち着いた色味を、2人用個室には家族や友人との会話が弾むよう、華やかで親しみやすい配色を採用する。横になれるフルフラット面の大きさは、1人用個室が90×195cm(幅×長さ)程度、2人用個室が185×200cm(幅×長さ)程度。

1人用個室座席使用時 イメージ
1人用個室フラット使用時 イメージ
2人用個室座席使用時 イメージ

4人用は常時フルフラットで、4人が横になってゆったりと休める広さを備えたシンプルな空間とする。横になれるフルフラット面の大きさは325×195cm(幅×長さ)程度。

4人用個室 イメージ

車内唯一のオープンスペースとしてラウンジを設置。すべての乗客が利用できる。そのほか、6号車に1人用および2人用の車いす対応グリーン個室を計2室用意する。

ラウンジ イメージ