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JR北海道、豪華観光列車「赤い星」「青い星」27年2月/6月に運行開始
2025年8月4日 17:40

JR北海道は、観光列車「赤い星」「青い星」をそれぞれ2027年2月と6月に運行開始すると発表した。あわせて、現段階における車両の完成予想図を公開した。
JR北海道では、運行している観光列車の車両の老朽化などにより今後継続的に運行できる車両が少なくなってきていることから、沿線とともに北海道を活性化することを目的に「スタートレイン計画」を24年4月に開始。キハ143形一般形気動車を改造した車両を使用する計画で、当初は26年春からの順次運行開始を予定していた。その後25年3月に、想定以上に補修に時間が必要なことから、より良い車両とするために運行開始時期の変更を発表した。
今回発表された運行開始時期は、赤い星が27年2月、青い星が27年6月。運行開始時点の区間は、赤い星が函館線・石北線 札幌~網走間、青い星が富良野線 旭川・美瑛~富良野間。
車両のデザインは、赤い星の外観は種車であるキハ143形の外形はそのまま活かしつつ、北海道開拓使のシンボルである「赤星」をイメージし、外装に深みが感じられる赤色を採用した。星形のエンブレムやマークを前面や側面に取り付け、高級感が感じられるデザインとしている。
赤い星の室内は、天井や床、壁などにふんだんに木材を使用して、ラグジュアリーな雰囲気を演出したという。1号車はボックスシートに加え、乗客が自由に会話や車窓風景を楽しめるサロンを設ける。
2号車は、乗客が食事や休憩をするフリーラウンジカーで、様々な形状のイスやテーブルを設ける。3号車はセミコンパートメント(半個室)席を設置。4号車は自分の家でくつろいでいるような空間を目指し、床を畳敷きとする。また車端部には、足元まで広がる展望を独り占めできる車両全幅を使用した広い個室を設置する。
青い星の外観は、赤い星と同様にキハ143形の外形はそのままに、運行予定の富良野線沿線のラベンダーや青い池をイメージした青色とする。星形のエンブレムやマークも赤い星と同様に取り付ける。

青い星の室内は、プレミアムクラスの内装として、木材を使用した腰掛やテーブルを設置した4人掛けボックス席とする。また、各号車に大きな窓から風景を楽しめる展望室を設置する。


