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メルカリ、100サイズまで730円で送れる「エコメルカリ便」

メルカリは、100サイズまでの宅配便を一律730円で発送できる新サービス「エコメルカリ便」を開始した。SBS即配サポートと連携した取り組みで、提供エリアは東京都(島しょ部除く)、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県。

エコメルカリ便は、非対面発送と置き配を前提とすることで、安価に荷物を発送できるサービスで、60~100サイズ(10kgまで)の荷物を一律730円で発送できる。らくらくメルカリ便 宅急便では、60サイズ(2kg以内)が750円、100サイズ(10kg以内)は1,050円だったが、60サイズよりも20円安い値段で提供し、サイズによらない金額に統一することで利便性を高めた。

発送は駅やローソンなどに設置されている「スマリボックス」から行なうことで省人化する。スマリボックスは、スマートフォンで送り先のQRコードを読み込ませると発行される送り状を荷物に貼り付け、スマリボックスに投函するだけで発送が完了する非対面発送サービス。また、購入者の受取方法は「置き配」を前提とすることで再配達を防止し、物流業者の負担を軽減する。

スマリボックスはローソン約3,000店舗と京王電鉄の14駅に設置されており、パナソニックの家庭用宅配ボックスも対応しているが、家庭用宅配ボックスからエコメルカリ便の発送はできない。なお、PUDOステーションなど他の宅配ロッカーからの発送には対応しない。

なお、既存サービスの「らくらくメルカリ便 宅急便」「ゆうゆうメルカリ便 ゆうパック」も従来通り提供されるが、配達時の初期設定が「置き配」へ変更される。こちらは必要に応じて対面受取などを選択することも可能。発送可能な重量は、ゆうゆうメルカリ便では25kgまで対応できるなど、優位な面もあり、ユーザーは必要に応じてサービスを選択できる。

コンビニ発送の8割はメルカリ

記者会見冒頭で挨拶した、メルカリ執行役員 SVP of Japan Region 兼 CEO Marketplaceの山本真人氏によると、日本全国の年間宅配便取扱個数は約50億個だが、そのうち宅配市場におけるメルカリの荷物の割合は5~10%。さらにコンビニ発送の約80%がメルカリによる物だという。メルカリの流通取引総額は年間10%の割合で成長しており、今後も物流業界に与える影響は大きくなっていくとしている。

山本氏は、「物流業界は労働者不足などさまざまな課題を抱えており、メルカリ自身が物流業界におけるサステナブルな発展に寄与したい」として、新サービス「エコメルカリ便」を発表した。

メルカリ 執行役員 VP of Business Development / Logistics 進藤智之氏(左)とメルカリCEO Marketplaceの山本真人氏(右)

メルカリではこれまでも「らくらくメルカリ便」や「たのメル便」などさまざまなシーンに合わせた発送方法を提供してきたが、課題も多い。同社が行なった調査(複数回答)によると、メルカリでの発送時に面倒だと感じる事は「送料を抑えるために梱包サイズを小さく工夫する」(58.1%)、「送料を考慮して販売価格を決める」(52.6%)、「商品のサイズを測る」(34.5%)などが多くを占めることが分かった。

エコメルカリ便はこうしたニーズに応えるために開発されたサービスで、料金を一律とすることでサイズ計測や梱包材を用意する手間などを省く。また、メルカリ利用者の8割が、これまで「自分が想定していた送料よりも高くなった」経験があるとし、送料をわかりやすくすることで、そうした不満も解消する。

また、配送方法を「置き配」前提とすることで、配達員の労働時間も軽減可能なほか、購入者のストレスも軽減する。メルカリ利用者の7割は置き配に抵抗がなく、理由は商品の受け取りを自分の好きなタイミングで行ないたいからだという。

今後は、提供エリアや対応サイズの拡大も検討していく方針。新たなサービスとして、自宅から非対面で発送できる「置き発送」の構築や、梱包の手間を究極的に軽減するというサービスも検討中という。