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みなとみらいに世界初のゲームアートミュージアム 29階建て複合施設着工

大和ハウス工業は、横浜市西区みなとみらいにおいて、世界初のゲームアートミュージアム、地域熱供給プラント、オフィスを併設する「みなとみらい21中央地区52街区開発事業」に、2月22日に着工した。竣工は2027年5月30日、オープンは同年7月予定。

地上3階建てのミュージアム棟と、地上29階、地下2階、塔屋6階建てのオフィス棟、地域熱供給プラントを開発するプロジェクト。所在地は神奈川県横浜市西区みなとみらい5丁目1番2他で、アクセスは、みなとみらい線 新高島駅から徒歩約2分、JR横浜駅から徒歩約10分。敷地面積は11,818.44m2(3,575.08坪)、建築面積は7,308.73m2(2,210.89坪)、延床面積は113,898.83m2

ゲームアートミュージアムは敷地南側で、光優が事業主体となる。ゲームの映像やキャラクターデザイン、メインビジュアル、サウンドなどの要素をアートとして捉え、展示や、CG技術を使用した体験ができるようにするなど、世界中のゲームファンが集う場所となることを目指す。

外観デザインは螺旋状とし“生命”をイメージ。ミュージアムの外にあるアートガーデン(約3,000m2)は、日中は四季折々の植物を楽しめる空間、夜はプロジェクションマッピングを使用しゲームの世界観を演出する。

ミュージアム、アートガーデンイメージ

地域熱供給プラントは地下に設ける計画。みなとみらい二十一熱供給社が運営する。高効率な地域冷暖房システムを用いて、みなとみらい21中央地区全体にエネルギーの安定供給を行ない、街の環境性向上への貢献を図る。

今回整備するプラントは、みなとみらい21中央地区内3カ所目のプラント。今後、供給エリアが拡大した場合でも、同地区内の熱供給の約20%を供給できるほどの大きな規模としている。

地域熱供給プラントイメージ

オフィス棟の4~29階には、1フロア約2,700m2の無柱空間のオフィスフロアを設置。柔軟なレイアウトに対応できるほか、複数階を連続使用する場合は専有部に専用内階段を設けることもできる。

18階と24階の2フロアは床下30cm、天井高400cmを確保。大型の什器や設備も配置できるフレキシブルフロアとし、ラボやテストキッチンなど様々な業種に対応可能とする。

オフィスイメージ

1階には店舗と駐車場、2~3階にはカフェや店舗、ワーキングラウンジなどを設置する。

ワーキングラウンジイメージ

ミュージアム棟とオフィス棟の間にデッキを設け、周辺の街区との繋がりを形成するなど、回遊性を強化する。また、事業全体の緑地率約30%を目指す。

防災の観点では、災害や事故が発生した際にも事業が早期復旧できるよう、免震システムを導入。また、非常用発電機や貯水タンクを設けることで、電力や水等は連続72時間使用可能とする。水や食料、毛布などを備蓄した防災倉庫も設置予定。