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Yahoo!ショッピング、相談しながら買える「AIエージェント」導入
2026年2月25日 20:08
LINEヤフーは、「Yahoo!ショッピング」において、ユーザーの一連の購買行動を生成AIがサポートする新機能「Yahoo!ショッピング AIエージェント」の提供を開始した。「Yahoo!ショッピング」のアプリやPC向けを含むWebブラウザで利用できる。
「Yahoo!ショッピング AIエージェント」は、対話により生成AIがユーザーの意図を汲み取った提案を行ない、最適な買い物体験ができるというAIエージェント機能。選択肢が多く「何を選べばよいかわからない」「比較や検討に時間がかかる」といった、従来型ECサイトの根本的な課題に対する答えと位置づける。生成AIはOpenAIのAPIを利用する。
Yahoo!ショッピングの画面には「AIと探す」ボタンが新たに用意され、買い物の過程のどのタイミングでも利用できるようになっている。プレゼント選びなど、あいまいな状態から対話をスタートすることもできる。比較や検討の途中でも生成AIに相談が可能。今後のアップデートでユーザーの過去の利用状況や購入履歴を参照し、ユーザーひとりひとりにパーソナライズした提案を行なう機能も追加される。
生成AIによりピックアップされた商品は簡単にカートに追加でき、ショッピング機能とのシームレスな統合が図られている。ポイントアップやセールの情報についても把握でき、お得に購入できるタイミングを調べたり、お気に入りに登録して後日価格が下がったタイミングで通知を受け取ったりできる。購入後の商品についても、配送予定日や注文履歴などについて会話形式で確認できる。
デモンストレーション
回答のアルゴリズムについては、生成AI自体がすでに持っている情報や、Yahoo!ショッピング内の情報、一般的なWebサイト検索で得られる情報に加え、Yahoo!ショッピングのレビュー情報も重視するとしている。
回答のテキストでは、特徴などのキーワードがハイライト表示され、タップすれば次の質問として入力されるなど、手入力を省いて追加の質問をしやすくする工夫も加えられている。
今後は、生成AIによる提案・レコメンドの精度を高めていくほか、対応できるユースケースを拡大。ラフな相談に対応する機能、季節イベントの商品などについて能動的に提案する機能などが検討されている。
具体的には、ユーザーの検索や購入履歴を参照しパーソナライズに反映するアップデートが3月に実施される予定。生成AIの自発的な提案機能は9月に導入される見込みになっている。
AIエージェントは「買い物体験を劇的に変える可能性」
AIエージェント機能は最終的に、「探す前から、欲しいものが目の前にある状態を作っていく」(LINEヤフー コマースドメイン ショッピングSBU 統括本部長の杉本務氏)のが目標とする。
また、パーソナライズが進むことで「まるで常連客に接するかのように対応する」(LINEヤフー コマースドメイン ショッピングSBU プロダクト開発本部長の市丸数明氏)といい、「これまで歯がゆく感じていたこともぶつけてみてください」(市丸氏)と、対話機能のパーソナライズや柔軟性をアピールしている。
杉本氏は、AIエージェントは買い物のストレス・課題を解決でき、「買い物体験を劇的に変える可能性がある」と意気込んでいる。
ハルシネーション(間違った回答)対策については、“絶対にやってはいけないこと”などを独自のプロテクトとして構築。回答内容を別のAIエージェントがチェックする体制も構築しているという。
外部サービスとの連携については、今後いくつかの方向性があると案内されている。グループ内では、Yahoo!オークションといったほかのコマースサービスと、「AIエージェント同士で連携」できるようにしていく方針。一方、LINEのユーザーやその情報については、IDが異なることからすぐには連携できず「将来的に展望がある」(市丸氏)という程度にとどめている。
現在、ChatGPTやGeminiといった、大手の生成AIのチャットサービスを利用しながら、シームレスにショッピングを行なえるようにする(生成AIがECサイトで購買行動を代行する)取り組みや整備が進んでいる。杉本氏は「外部との接続は、積極的にオープンにしていきたい。しっかり対応していく必要がある。外部サービスから選ばれるようにもしていく」と連携していく方針を語っている。













