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新アリーナ「横浜BUNTAI」を見てきた ステージが近く感じるU字型5千席
2024年3月25日 11:50
新アリーナ施設「横浜BUNTAI」が4月にオープンするのを前に、「横浜BUNTAI開館記念式典」が3月23日に開催された。ここでは式典に併せて公開された施設の概要をお伝えする。
1962年に完成した「横浜文化体育館」の後継として整備が進められていた施設。アリーナを中心とした構成で、国際的なスポーツ大会や大型ライブイベントの会場として活用していく。場所は横浜市中区不老町2-7-1。最寄り駅の一つ、JR関内駅からは200m強の距離となっている。
4月6日と7日には横浜出身のゆずがこけら落とし公演をする。横浜BUNTAIは土日を中心とした大型イベントを中心に使われる予定で、2024年度のスケジュールは9割以上埋まっているという。横浜BUNTAIには国際大会などを優先的に割り当てる一方、市民イベントは主に横浜武道館(2020年開館)で開催するという使い分けを想定している。
観客収容数は約5,000席。2階と3階には固定席を設けている。どの席でもステージが近く感じられるというU字型の客席を採用した。3階はボックス席やプレミアムラウンジを備えるVIPフロアとなっている。
1階アリーナには4面に収納式のロールバックチェアがあり、センターで行なう興行の場合などは取り囲むように客席を展開できる。またステージは常設されておらず、プログラムに応じて組み立て式のステージを使用する。
アリーナ正面には400型×3面(26.4×4.9m)の大型LEDディスプレイを装備し、演者や選手のクローズアップなどを表示できる。
外観や階段の年表も見所
建物外観は船をイメージした白基調で曲線が美しい意匠となっている。白い部分の外壁は二重構造になっており外側には丸い穴の空いた板を採用、内側にはグレーの丸を描いた板を使っている。これにより、歩きながら見るとモアレによって船の帆がなびくような動きを見ることができるという工夫を盛り込んでいる。
夜は外観のライトアップも可能となっている。季節に応じた照明を行なう予定があるほか、イベント開催時にはチームカラーなどでのライトアップも考えているそうだ。
また、2階のメインエントランスに続く通路と階段には横浜文化体育館時代からの年表が彫ってあり、その年に行なわれた著名なイベント名も記されていた。隣には「ホテルコメント横浜関内」があり、横浜BUNTAIの2階メインエントランスと接続している。
内部は濃いグレーをメインにしたカラーリングの落ち着いた空間となっている。また内部にも船をイメージさせる天井装飾などが見られた。2階のメインエントランス横にはラウンジカフェを設けるほか、同じく2階に3つのショップもオープンする予定だ。ショップの詳細については4月にWebサイトで告知するとしている。