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PORTER「TANKER」、非石油のナイロン素材に ヒマ+トウモロコシ由来

PORTERは「TANKER」シリーズの素材を、石油由来のナイロンから、東レとともに開発して世界で初めて量産化に成功した100%植物由来のナイロン繊維「エコディア N510」に変更する。新素材の商品は2024年春に発売する。

エコディア N510は、植物由来のセバシン酸(植物:ヒマ)とペンタメチレンジアミン(植物:トウモロコシ)を重合・紡糸してつくる、100%植物由来のナイロン繊維。TANKERでは表地に採用する。

エコディア N510には、100%植物由来ナイロンでありながら、融点が高い、寸法安定性に優れるといった特徴とともに、従来の石油由来のナイロン6と同等の強度と耐熱性を備えるという。

TANKERシリーズの全面リニューアルにあたり、植物由来かつ実用的な、エコディア N510の特徴を活かし、未来を見据えた新たな素材とそれを使用した商品の開発を両社でスタート。東レの紡糸技術により、PORTERとの協業によるナイロン繊維であるエコディア N510の量産化に初めて成功し、PORTERに求められるカバン用途の素材として十分な強度や品質をクリアしたことから採用された。

裏地には、回収漁網等を再資源化した東レのケミカルリサイクルナイロン素材を採用する。

東レは、両社の取り組みで今後もさまざまな環境配慮型素材・製品の開発を進めるとしている。