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LINEとヤフー、10月1日合併に向けプライバシーポリシー統合

LINEとヤフーは、10月1日にLINEヤフー株式会社への統合にあわせて、両社のプライバシーポリシーを統合する。合併に伴い、LINEとヤフーのアカウント連携も予定されており、さらなるサービス連携の強化に向けてプライバシーポリシーを改定するもの。

LINEとYahoo! JAPANは1日、両社が提供するアプリやWebサイト上で、新会社のプライバシーポリシーのユーザー向け事前告知を開始。新しいプライバシーポリシーは9月中旬に全文公開を予定しており、10月1日を効力発生日とする。ユーザーの同意画面は、10月4日からLINE、Yahoo! JAPANの各サービス上で順次案内していく。

LINEとYahoo JAPAN!がアカウント連携

プライバシーポリシーは、サービス上における個人情報の取扱いやプライバシーへの配慮を示すもの。

今回の統合の要点は以下の通り。

LINEヤフー 新プライバシーポリシーの要点
広告主などのパートナーからの広告配信などに利用する情報の取得・利用

新会社がユーザーへ広告配信などを行なう際、パートナーから取得した情報(ユーザーを識別するIDなど)を新会社が保有する情報と組み合わせて利用することがある

解析情報や統計情報の作成・提供

パートナーから情報(ユーザーを識別するIDなど)を受領した上、新会社が保有する情報と組み合わせて利用し、解析結果や統計情報をパートナーに提供することがある。パートナーにはユーザーを直接特定可能な情報は提供しない

3.越境移転先の国・地域の明確化

ユーザーの情報を預託する業務委託先や情報の共同利用先などの所在国を、プライバシーポリシーに明記

4.識別子などの第三者提供

ユーザーが円滑にサービスを利用するため、新会社のサービスを提供する場合など、必要な範囲でユーザーの識別子などの情報を、パートナーを含む第三者に提供する場合がある。ユーザーを直接特定可能な情報は提供しない

5.識別子の紐づけ

ユーザーに広告配信を含む新会社のサービスの提供を行なう際、ユーザーがLINE・Yahoo!JAPANの各サービスを利用する際に付与される内部識別子を含む各種識別子などの情報を紐づけて、ユーザーに関する情報を管理・利用する場合がある

新たなプライバシーポリシーは、両社の親会社であるZホールディングスが主催する「ユーザー目線を踏まえたプライバシーに関する有識者会議」にて評価。有識者会議の提言を踏まえて策定し、公表する予定。

LINEとYahoo! JAPANのアカウント連携は、プライバシーポリシーに同意したユーザーを対象とし、双方のデータをユーザーの任意で紐付けるもの。アカウント連携により、「各アカウントの登録情報を一元管理できる」「より興味関心が強い情報の通知が受け取れる」などのサービス改善を図る。