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Microsoft 365 Copilotは月30ドル Bing Chat Enterpriseも登場

Microsoftは18日(米国時間)、企業向けにカスタムしたAIチャットサービス「Bing Chat Enterprise」を発表した。Microsoft 365 E5、E3、Business Premium、Standardのユーザー向けにプレビュー版を同日より提供開始し、将来的には1ユーザーあたり5ドルで提供予定。

AIを活用した業務対応のチャットサービスで、すでに展開中のBing Chatと同様に、チャットによる質問にBingが答える形でユーザーが求める答えを絞り込める。Bingの最新の情報を活用できるほか、Bing Chat Enterpriseでは企業データ保護が特徴となり、入力したデータは保護され、学習などに使われることはない。また、出力されたものが外部に漏れることはない。

そのため、社内データを使った業界分析やデータ分析などにAIを活用できる。また、グラフやチャート、画像を含んだビジュアルによる回答も実現する。

Bing Chat Enterpriseは、Bing.com/chatとMicrosoft Edgeのサイドバーからアクセス可能。将来的には、Windows Copilotからも利用可能とする。

Introducing Bing Chat Enterprise

あわせて、Microsoft 365 Copilotの価格も発表。Microsoft 365 E3、E5、Business Standard、Business Premiumユーザー向けに、1ユーザーあたり月額30ドルで提供する。

AIを全面的に採用したCopilotは、Microsoft 365に統合され、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなどから利用可能。LLM、Microsoft 365アプリ、Microsoft Graphのデータ(カレンダー、メール、チャット、ドキュメント、ミーティング、連絡先)を横断して動作し、Excelでデータを分析し、PowerPointでプレゼンテーションを作り、Teamsで会議を要約するなどAIを活用した作業が行なえる。

The Microsoft 365 Copilot AI Event in Less than 3 Minutes

Bing Chatでは、「Visual Search in Chat(チャットでのビジュアル検索)」に対応。OpenAIのGPT-4モデルにより、アップロードした画像を解析し、チャットで質問を追加したり、Web検索できる。画像をアップロードするだけで、建物の構造について知るといった使い方ができるという。

デスクトップとBingのモバイルアプリで順次展開を開始し、その後Enterpriseにも展開予定としている。

Visual Search in Bing Chat - Desktop experience