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新しいBing公開 動画・画像強化やプラットフォーム開放へ

Microsoftは4日(米国時間)、検索エンジン「Bing」とWebブラウザ「Edge」を強化した。これまで限定プレビューとして展開していた機能が、Microsoftアカウントでログインすれば全員が利用可能になる。またビジュアル対応の強化やチャット履歴の保存などにも対応する。

The Next Wave of AI Innovation with Microsoft Bing and Edge

2月から公開された新しいBingとEdgeでは、AIを“Webの副操縦士”と位置づけて、チャット対話による正確で自分の意図にあった情報取得などに対応。また、AIによるコンテンツ生成機能などを追加してきた。オープンプレビュー化によりこうした機能に誰でもアクセスできるようになった。

また、テキストのみの検索やチャットから、画像やビデオを使った“マルチモーダル”な利用に対応予定。チャートやグラフを含むより視覚的な回答などを導入し、求める情報をより簡単に見つけられるようにする。また、チャットにビジュアル検索を組み込む作業を進め、画像をアップロードして関連するコンテンツをウェブで検索できるようにする。

New Bing Features | Visual Improvements

また、AIによる画像生成を行なう「Image Creator」は、Bingの全言語(100言語以上)に拡大。EdgeのBingの統合も進め、より洗練されたユーザーインターフェイスに刷新する。

New Bing Features | Image Creator

要望が多かったというチャット履歴の「共有」と「エクスポート」にも対応。近日中には、Bingチャットのチャット履歴から、前回のチャットを再開できるようになる。

Microsoft Edgeのチャットでは、PDFや長文のWebサイトなど、長い文書の要約機能を改善。オンラインコンテンツをより簡単に利用できるようにする。

また、Edgeアクションも導入。例えば、映画を見る場合、Edgeアクションによりサイドバーのチャットから映画を見つけて表示し、その中からすぐに好きな映画を再生できるようになる。今後数週間での導入を予定している。

New Bing Features | Edge Actions

今後は、Bingのプラットフォームを開放し、チャット体験のサードパーティープラグイン対応を予定。開発者に向けてBingを使った新たな機能開発を促すもので、例えば、Bingチャットでレストランを調べている場合、(レストラン予約サービス)「OpenTable」を活用して、検索と予約をサポートできる。こうした機能は5月末のMicrosoft Buildで、詳細を公開予定としている。

New Bing Features | Bing Actions