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Microsoft、自社の生成AI素材による訴訟リスクに対応

Microsoftは7日(米国時間)、ジェネレーティブAI(生成AI)で生成されたアウトプットを使用した場合の知的財産権の侵害訴訟などに備えた「Copilot著作権コミットメント(Copilot Copyright Commitment)」を発表した。

Microsoftでは、生産性を高める副操縦士(Copilot)として、OfficeシリーズやBing Chatにおいて生成AIを全面的に導入している。一方、生成AIにおいては、AIのモデル学習などにおける著作権上のリスクなども指摘されている。

今回のコミットメントでは、Copilotの商用サービスにおける知的財産補償サポートを拡張するもの。Microsoftの顧客がCopilotやCopilotが生成する出力を使ったものに対し、第三者が著作権侵害で顧客を訴えた場合、Microsoftが顧客を弁護し、訴訟の結果生じた不利な判決や和解について金銭を支払う。Microsoftでは、この取り組みにより顧客が法的なリスクを気にせずにCopilotの出力を使える環境を作っていく。

コミットメントの対象になるのは、Microsoftの商用CopilotサービスやBing Chat Enterpriseの有料版。Microsoft 365 Copilotも含まれており、Word、Excel、PowerPointなどにおける生成AI利用も対象。また、開発者向けのGitHub Copilotも含まれる。