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「神戸ウォーターフロントビジョン」 海・緑・夜景で魅了する港都

将来構想図

神戸市は、ウォーターフロントエリアを対象として、今後概ね10年間(2030年代前半)で取り組むべき施策の方向性を示す「神戸ウォーターフロントビジョン」を公表した。

神戸ウォーターフロントビジョンは、2011年に策定した“「港都 神戸」グランドデザイン”に掲げる将来構想の実現に向け、取り巻く社会経済情勢の変化をふまえて作成された。

グランドデザインでは、「多くの人が集う」「地域資源を最大限にいかす」「新しい都市機能を導入する」「環境創造の場づくりを推進する」ことを基本的な視点として定めているが、今回のビジョンではこれらの視点に、「国内外からの来訪者も魅了する」視点を加え、新しい海辺の「まち」としてさらに成長することを目指し、エリアごとにコンセプトを定めている。今後、この方向性に沿った取り組みを進める。

コンセプトを定めたエリアは、新港突堤西地区 水辺空間、新港突堤西地区 都市空間、中突堤周辺地区、京橋地区、夜間景観の5つ。

神戸空港や瀬戸内海などとつながる“海の玄関口”となる新港突堤西地区 水辺空間のコンセプトは、「リゾート気分をあじわえる空間へ」がコンセプト。マリーナを取り囲み、水と緑の空間をレイアウトし、国内外からの来訪者が海を身近に感じつつ、楽しみながら過ごせる空間を目指す。また、ブルーカーボン生態系を取り入れるなど、カーボンニュートラルに向けた取り組みを進める。

新港突堤西地区 水辺空間

文化施設、娯楽施設、オフィス、商業、ホテル、展示場、居住空間などミクストユースのまちづくりを図る新港突堤西地区 都市空間のコンセプトは、「賑わい×非日常×高揚感を感じられる空間へ」。アクティビティやリゾートホテルなど、ここでしか味わえない雰囲気や盛り上がりを楽しめる空間を目指し、最先端のテクノロジーも活用しながら、活力あふれるまちづくりを進める。

新港突堤西地区 都市空間

緑豊かなオープンスペースやマーケットなどで構成される中突堤周辺地区のコンセプトは、「みなとまち神戸を感じる開放的な空間へ」。みなとまち神戸を象徴する地区として、観光や商業機能をプラスしながら、緑あふれる空間へと進化させ、様々な人が集う空間を目指す。また、海と空の開放感を活かしたイベントなどによる賑わい創出、エリア価値向上を図る。

中突堤周辺地区

都心から近く、ウォーターフロントのエントランスとして交通結節点となる京橋地区のコンセプトは、「様々な交通モードが繋がる空間へ」。モビリティやLRTなど様々な交通モードと遊歩道がつながり、また情報発信の拠点になる空間を目指す。ウォーターフロント全体で、ウォーカブルな空間づくりを進める。

京橋地区

欠かすことのできない神戸の魅力とする夜間景観のコンセプトは、「神戸の夜を楽しみ、夜景を愛でる空間へ」。さらに磨きをかけ、夜も“美しいみなとまち神戸”となり、ナイトタイムエコノミーを広げて、泊まりたい観光地となることを目指す。

夜間景観