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神戸の新たな玄関口。JR三ノ宮新新駅ビル'29年度開業へ

JR西日本と都市再生機構(UR)西日本支社、神戸市は29日、「JR三ノ宮新駅ビル」再開発の方向性をまとめ発表した。地上32階の高層ビルを中心に、商業施設、ホテル、オフィスなどを一体開発し、2029年度の開業を目指す。

三宮周辺地区に神戸の玄関口にふさわしい空間を整備して、地域のランドマークとなる新駅ビルを開発。「新たな神戸ブランドの創出を目指す」とする。同計画では、新駅ビルと三宮クロススクエアを一体的に活用する。

三宮周辺地区は6つの駅が集まっているが、「乗換動線がわかりにくい」「駅から周辺のまちへのつながりが弱い」「広場など人のための空間が少ない」などの課題を抱えている。新計画では、三宮の6つの駅をあたかも1つの大きな「えき」となるような空間として、駅と駅、駅と周辺のまちをつなぐ「えきまち空間」を創出し、人と公共交通優先の空間「三宮クロススクエア」を段階的に整備する。

新駅ビル開発では、JR西日本グループがビルを建設。URは共同事業者として、土地の一部を取得し、新駅ビルと歩行者デッキや三宮クロススクエアの工事間調整、公共施設活用に係るルールづくりやエリアマネジメント組織の立ち上がり支援などを担う。

主な用途は、商業、ホテル、オフィス。商業施設は「神戸の魅力を体感できる商業施設を目指す」としており、店舗面積19,000m2。ホテルは約250室で、洗練された客室・ロビー空間を設えるとともに、食・アート・音楽イベントとの連動など、神戸ならではの文化を体験できるホテルを目指す。オフィスは賃貸面積約6,000m2

駅前広場上空デッキは、約2,500m2の広場空間として活用。居心地の良い待合空間を形成し、三宮クロススクエアと連動したエリアマネジメントを推進する。

所在地は神戸市中央区雲井通8丁目1-2、階数は地下2階、地上32階、塔屋2階で、高さは約160m。総事業費は約500億円。敷地面積は約8,600m2、延床面積約100,000m2。着工予定は2023年度、開業は2029年度予定。