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須磨海浜公園整備で新水族館「神戸須磨シーワールド」
2023年5月19日 13:49
サンケイビルを代表企業とする神戸須磨 Parks + Resorts共同事業体は、「須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業」における新水族館の名称を「神戸須磨シーワールド」に決定した。2022年1月に着工しており、2024年6月全体開業の予定。現施設の神戸市立須磨海浜水族園は5月31日に閉園する。
須磨海浜水族園・海浜公園をPark-PFI制度を用いて、園地、水族館、宿泊施設、にぎわい施設、駐車場で構成される新たな施設に再整備する事業。開発区域の敷地面積は約101,900m2、公園全体は約139,000m2。5月に駐車場、9月に園地の一部とにぎわい施設、2024年6月に神戸須磨シーワールドおよび宿泊施設「神戸須磨シーワールドホテル」が開業する。
神戸須磨シーワールドおよび神戸須磨シーワールドホテルの名称は、神戸“須磨”から世界基準の海の世界を体現する「シーワールド」を国内外へ発信することを目指し表現している。
新施設のロゴも決定。公園の風景を構成する松林・砂浜・海・空の4色を用いたデザインを採用した。水族館についてはあえてシンボルマークを作らず、海の生物をモチーフにした新書体を制作し、他の施設とは一線を画した独自性を表現。ホテルは、海や水の流れるイメージを大切にした新書体を活用している。
9月開業のにぎわい施設内での飲食等のサービス提供施設は、大和ハウスリアルティマネジメントが管理運営。カフェレストラン(カレイドジャパン)、コーヒーストア(スターバックスコーヒージャパン)、スポーツ用品物販・スポーツ教室(ムラサキスポーツ)、シーフードレストラン(レッドロブスタージャパン)、バーベキューカフェレストラン(ポトマック)を展開する。
須磨海浜公園は、1945年の空襲で消失した住友別邸跡地を住友家が神戸市に寄贈し、公園として整備された場所。テニスコート、多目的広場などのほか、白砂の海岸沿いに「日本の白砂青松100選」に選定された松林がある。
1957年には神戸市立須磨水族館が開園し、1987年に須磨海浜水族園としてリニューアルオープン。水量1,200トンの「波の大水槽」を有する三角屋根の本館をはじめとした分棟型水族館として展開してきた。
現施設の営業終了後は、飼育している生物を建設中の新施設内などへ移送し、開業まで飼育する。神戸市は最終日の5月31日に、「笑顔と感謝のスマスイラストデー」を開催する。
須磨海浜公園の所在地は兵庫県神戸市須磨区若宮町一丁目、須磨浦通一丁目。アクセスはJR須磨海浜公園駅から徒歩5分、山陽電鉄 月見山駅から徒歩10分。
神戸須磨Parks + Resorts共同事業体の構成員は、サンケイビル(代表企業)、三菱倉庫、JR西日本不動産開発、竹中工務店、阪神電気鉄道、芙蓉総合リース、グランビスタ ホテル&リゾート。