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「Tポイント」と「Vポイント」統合 新ポイントサービス開始へ

VポイントとTポイントが統合に向けた準備を開始し、日本最大級の決済・ポイント経済圏の創出を目指す。

三井住友フィナンシャルグループと三井住友カード、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、CCCMKホールディングス(CCCMKHD)が、SMBCグループとCCCグループとの間の資本・業務提携に関し、基本合意書を締結した。今後、VポイントとTポイントの統合に向けた準備を進める。

キャッシュレス決済を展開する三井住友カードとSMBCグループが、7,000万人が利用する「Tポイント」の会員基盤を有するCCCグループと協力。最も支持されるポイントブランドと日本最大級の決済・ポイント経済圏を構築し、両社グループの会員・加盟店等に便利で顧客価値が高いサービスを提供ため、資本・業務提携に関する基本合意書を締結した。

業務提携では、三井住友カードとCCCMKHDのポイント事業を統合し、VポイントとTポイントを統合した新たなポイントブランドを創出すべく協議していく。資本提携では、決済・ポイント事業の共同運営実現のため、CCCMKHDをSMBCグループとCCCグループの共同事業会社化し、株式をCCCが6割、SMBCグループが4割の割合で保有する。

基本合意の最終的な契約となる資本・業務提携契約については、2022年12月31日までに締結する予定。

三井住友カードのカード会員は5,200万人で、うちVポイント会員は2,000万人。1億以上のVisa加盟店やSMBCグループでポイントを使え、カード取扱高は24.8兆円。Tポイント会員は7,000万人で、Tポイント提携店は15万店舗以上、関与売上は8兆円。

SMBCグループの共通ポイントとして、2020年にサービス開始した「Vポイント」は、貯めたポイントが世界中のVisa加盟店で利用できる汎用性が強み。「Tポイント」は、名寄せ後の利用会員数は7,000万人、提携店舗数15万店舗で利用されており、キャッシュレス決済や現金払いなどあらゆる決済手段で、Tカード/モバイルTカードを提示してポイントが貯まる、使えることが強みとなる。

今回の提携では、両社グループの強みを掛け合わせ、互いのポイントの貯まりやすさ、使いやすさを大幅に向上させることを目的に、両ポイントを統合。新たなポイントサービス開始を目指す。

三井住友カードの利用で統合後のポイントが貯まることに加え、Tポイントのアプリ・Webサイトを通じて、公式カードとして三井住友カードの募集を行なうなど、キャッシュレス決済分野においても提携。「ポイント」と「決済」を組み合わせた、もっとポイントが貯まるモバイル決済などの新サービスも検討していく。