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三井住友FGとSBIが資本業務提携。ネオモバ出資で初心者金融強化

SBIホールディングスと三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)は、スマホ証券や金融サービス仲介業などにおいて資本業務提携の基本合意書を締結した。SBIホールディングスとSBI証券、三井住友フィナンシャルグループ、三井住友銀行、SMBC日興証券は、デジタル領域と対面領域などの各社の強みを活かして協力していく。

具体的には、SBI証券子会社のSBIネオモバイル証券(ネオモバ)とSMBCグループが、若年層を中心とする投資初心者層向けの金融サービス提供に向けた協議を開始。SMBCグループは、SBIネオモバイル証券の発行済株式総数の20%をSBI証券からの株式譲渡などにより取得予定。

また、SBI証券、SBIネオモバイル証券とSMBCグループは、各社の顧客基盤や金融商品・サービスの活用等を通じて、新たな資産形成の機会や多様化するニーズに応えるサービスの提供などを検討。今後改正予定の新たな金融サービス仲介制度の活用についても、両グループで検討していく。

対面証券ビジネスについては、SBI証券子会社のSBIマネープラザと、SMBC日興証券が、地域金融機関の対面証券ビジネスの共同提供に向けて検討。SMBC日興証券とSBIマネープラザの人材交流や、両社の商品・サービス及びソリューションの相互利用により、地方における対面証券ビジネスの拡充を図る。SMBC日興証券による、SBIマネープラザの株式の取得も検討していく。

ファンド投資でも協力。SBIインベストメントが設立する、FinTech、AI、ブロックチェーン分野、Society5.0、Industry4.0、5G関連等に関連する内外スタートアップを対象としたベンチャーキャピタルファンドに、SMBCグループがLP出資を行なう予定。

そのほか、地方創生に向けたサービス提供における提携や、証券システム、証券事務分野における提携も実施。両社の証券システムの一層の内製化・共通化に向けて検討するほか、これらに伴う証券事務の共通化等、バックオフィス効率化も検討していく。