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三井不動産の多拠点居住サービス「ネステート」。選べる都市型/郊外型

三井不動産レジデンシャルは、多様なくらし方をサポートする多拠点居住サービス「n’estate(ネステート)」を、9月29日より順次トライアルとして開始する。

「住の自由化」をコンセプトに、都心や地方都市を中心に展開する同社賃貸マンションシリーズ「PARK AXIS(パークアクシス)」や、三井不動産グループ企業、パートナー企業の施設を活用し、個人が自由に拠点を選択しながら生活するライフスタイルを提供するサービス。仕事、趣味、レジャー、観光、リフレッシュといった利用目的に応じて、エリア、拠点、利用期間(1泊単位や1カ月単位)を選択し、現在の住まいとは別の生活空間での「多拠点居住」を提案する。

9月29日より予約・利用可能となる拠点は10カ所。都市部の利便性を享受できる住環境や、都会の喧騒から離れ農業やサステナブルな取り組みを体験できる拠点などを用意する。

パークアクシスは都市型拠点として提供。従来は主に2年単位での賃貸借契約のところ、今回のトライアルでは住宅宿泊事業法などを活用し、1泊・1カ月単位で利用可能な部屋を用意する。各拠点は家具家電・アメニティを備える。エリアは豊洲、日本橋茅場町、神楽坂、錦糸町、本所吾妻橋、池袋、北海道 札幌、福岡県 六本松。

1泊単位の利用想定は、興味や憧れの街での試住体験、繁忙期等における通勤負担の軽減のため勤務地近くでの利用、家族や友人複数人での旅行。

パークアクシス本所吾妻橋サウスレジデンス
パークアクシス神楽坂・早稲田通り

1カ月単位の利用想定は、観光地に中長期滞在しながらのワーケーション利用、引越しやリフォーム等のための仮住まい、普段とは異なる住環境で過ごすことによるリフレッシュ。

パークアクシス豊洲キャナル
パークアクシス札幌植物園前

パートナー企業との提携では郊外型拠点を提供。KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)、畑住処(はたすみか)と提携し、就農体験をはじめ自然とのつながりを感じられる、都心では体験できない付加価値を提供する。利用対象者は「三井のすまいLOOP」会員。

クルックフィールズとの提携施設の所在地は千葉県木更津市矢那2503で、都心から車で1時間。広大な敷地内の散策、酪農エリアでの動物たちとのふれあい、オーガニックファームでの農業体験など、自然との心地よい一体感を味わえるという。トレーラー型のタイニーハウスや、開業予定のヴィラ型宿泊施設など、普段アウトドアに馴染みのない人でも気軽に利用できる環境を提供する。利用は1泊単位。

クルックフィールズ

畑住処との提携施設の所在地は埼玉県加須市陽光台2丁目。コテージの前には大きな空と稲穂の絨毯が広がり、渡瀬川と利根川に囲まれた田園の街を拠点に、ワーケーション感覚で自分の畑に通うくらしができるとしている。野菜づくりが初めての人でも利用できるよう、週に1回程度、菜園アドバイザーによる訪問サポートを提供する。契約は1年単位。

畑住処

三井不動産レジデンシャルではサービス提供に当たり、多拠点居住に関するアンケートやインタビューを実施。住み替えにかかる金銭的なハードル、セカンドハウスの探索やリフォームに要する時間的なハードル、手配や段取りが煩雑で気軽に行なえないという心理的なハードルがあることが分かったという。

こういった課題に対してネステートでは、手軽さ、身近さを重視し、好きなエリア、好きな拠点、好きな用途、好きな期間・時間を選択できるサービスとして展開。ライフステージの変化やその時々の気分に合わせて、すまいとくらしを自由に選択できる「住の自由化」を実現するとしている。

「n’estate」の名称は、多拠点を表す「N拠点」や「New(新たな)」、「Next(次の)」、「Necessary(必要な)」、「Nature(自然豊かな)」、「Natural(自然体でいられる)」、「Newnormal(新時代的な)」といった、サービスの提供価値の頭文字と、財産、不動産、くらし向き、生涯のある時期といった意味を表す「estate」を組み合わせた造語。「すまいを、くらしを、こころを、動かす。」をコンセプトとしている。

n’estateのコンセプト/コピー

トライアルに先行して3月より、三井のすまいLOOP会員向けのモニター体験を実施。1日、10日間、1カ月単位のいずれのプランに対しても募集定員を超える応募があり、多拠点居住サービスを利用意向・ニーズを確認した。今後も順次、トライアル拠点を追加し、多様なくらし方を提案する。