ニュース
ホテルと住宅のあいだ 三井不動産、麻布にホテル型アパートメント
2022年1月14日 18:25
三井不動産レジデンシャルは、同社初となるホテルライセンス型サービスアパートメント「オークウッドホテル&アパートメンツ麻布」を開発し、1月14日に開業。メディア向け内覧会を実施した。運営はオークウッド。
オークウッドホテル&アパートメンツ麻布は、1日から利用可能なホテルライセンス型サービスアパートメント。ホテルとして運営されることから消防等の設備はホテルの仕様となっているが、各室内にキッチンや冷蔵庫、洗濯乾燥機などを備え、中長期滞在のニーズにも対応する。アクセスは、東京メトロ南北線・都営大江戸線 麻布十番駅から徒歩2分。
想定する中長期での利用は、国内外のビジネスパーソン、海外生活者が一時帰国した際の住まい、自宅リフォーム中の仮住まいなど。また、テレワークや多拠点生活ニーズにも対応可能としている。
客室は、スタジオ、1ベッドルーム、2ベッドルーム、3ベッドルームの4種類、10タイプ。住宅でいうところの、ワンルームから3LDK相当の部屋をラインアップする。スタジオタイプの広さは約26~34m2、1ベッドルームが約54~58m2、2ベッドルーム、3ベッドルームは約80m2以上。
客室数は計171室で、スタジオが146室、1ベッドルームが22室、2ベッドルームが2室、3ベッドルームが1室。料金は曜日やシーズン等により異なり、目安としては1泊10,780円から16万円前後。
1階にはラウンジとフィットネスセンターを設置。宿泊者はフィットネスセンターを無料で利用できる。
外観デザインは、LIV建築計画研究所によるもので、「麻の葉文様」をモチーフとして採用。見る位置・角度によって見え方が変化する立体的なデザインとしている。
所在地は東京都港区東麻布三丁目10番5。この立地でサービスアパートメントを展開する理由について、三井不動産レジデンシャル 取締役 常務執行役員 児玉光博氏は、麻布は住宅地のイメージでホテルを展開するには魅力は小さく、一方でこの場所は首都高と隣接するため住宅としても最適な場所でもないためと説明した。
なお、窓から首都高が見える部屋の窓には、防音性の高い窓ガラスを採用する等の配慮をしており、部屋の中では騒音は一切気にならなかった。
また、長期滞在する上で飲食料品を購入する必要があるが、同物件から歩いてすぐの場所にスーパーマーケット「Nissin World Delicatessen」があるほか、同物件の1階にドラッグストア「くすりの福太郎」および飲食店が出店している。
運営を担うオークウッドは、世界13カ国でサービスアパートメント事業を展開しており、国内では同物件で13件目となる。本社はシンガポール。
三井不動産レジデンシャルは今後も都内における、ホテルライセンス型サービスアパートメントの展開を計画している。
開業日にはオークウッドホテル&アパートメンツ麻布にてテープカットが実施された。