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ペンで書き込める「Kindle Scribe」登場。47980円

Amazonは、ペンで書き込みもできる新しい電子書籍リーダー「Kindle Scribe(キンドル スクライブ)」を9月29日から予約開始した。スタイラスペン付きで、付属のペンの違いとストレージ容量の違いで4モデル展開する。価格は47,980円から59,980円。出荷開始は年内を予定している。

Kindle史上最大となる10.2型のディスプレイで電子書籍リーダの「Kindle」としてのほか、ペンでの書き込みに対応し、「ノート」としても利用できる。「読むことと書くことを融合した」Kindleの上位シリーズとなる。

Kindle Scribeでは、Kindle本に付箋機能を使って手書きの付箋メモをつけたり、PDF文書などに直接書きこみ、ノートをとる、といった操作が可能。新開発の付箋機能では、購入したKindle本に手書きの付箋を加えられ、メモは一つの場所で管理されるため、すべてのメモを一括で確認し、エクスポートできる。

ノート機能では、ToDoリストの作成や、会議の議事録、授業のノートなどに対応。自動的にクラウドに保存・バックアップされ、本体だけでなくKindleアプリからもアクセスが可能とする予定。

ディスプレイは10.2型/300ppiで文字や画像がくっきり読めるほか、光の反射を抑え、明るい光の下でも読み書きできる。35個のフロントライト用LEDを装備している。また、ディスプレイの表面は少し摩擦のある質感とし、「紙のような書き心地」を実現したという。

Kindle Scribeに同梱されるスタイラスペンは、「スタンダードペン」と「プレミアムペン」の2種類から選択可能。ペアリングや充電は不要で、Kindle Scribe本体にマグネットで取り付けられるデザインとなる。手書き文字の太さの調整、マーカー、消しゴム、元に戻す、などの機能も備えている。

「プレミアムペン」には、カスタマイズ可能なショートカットボタンを搭載。消しゴムやマーカー、付箋追加などの機能を割り当てできる。

スタイラスペンが付属

「Send to Kindle」では、スマートフォンやPCからからPDFやdocxファイル形式の資料をKindleに転送し、閲覧可能。新たに、PDFファイルに直接メモを書き込んだり、Microsoft Wordなどの対応する文書に付箋を追加できるようになった。手書きに対応するファイルは、Kindle本のほか、Send-to-Kindle Eメールに送信してインポートしたPDF、DOC、DOCX、TXT、RTF、HTM、HTML、PNG、GIF、JPG、JPEG、BMP、EPUB形式の文書。

Kindle Scribe本体から、Kindleストアにアクセスして書籍やコミックを購入できるほか、サブスク型のKindle UnlimitedやPrime Readingにも対応する。

スタンダードペン付きモデルは16GBストレージ、プレミアムペン付きモデルは16GB/32GB/64GBの3種類が用意される。価格は、スタンダードペンの16GBが47,980円、プレミアムペンの16GBが51,980円、32GBが54,980円、64GBが59,980円。

外形寸法は196×230×5.8mm、重量は433g。Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)に対応する。充電端子はUSB Type-Cで、USB-C充電アダプター(9W)経由での充電時間は約2.5時間。読書時には、1回の充電で最大12週間利用可能(明るさ設定13、ワイヤレス接続オフで1日30分使用)、手書き機能は同条件で最大3週間。

別売りでファブリックカバー、レザーカバー、プレミアムレザーカバーの3種類の専用カバー用意。価格は9,980円から。