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文化庁、海賊版による著作権侵害の無料相談窓口

文化庁は、インターネット上の海賊版による著作権侵害の相談窓口を開設した。権利者等からの相談を専門の弁護士が受け付け無料で回答する。

インターネット上での著作権侵害に対する対応として、文化庁は3月に文化審議会著作権分科会がとりまとめた中間まとめ「国境を越えた海賊行為に対する対応の在り方について」の中で、海賊版対策の取組をより一層強化するため、相談窓口を新設することを提言していた。

これを受け同庁は、6月に「インターネット上の海賊版による著作権侵害対策情報ポータルサイト」を公開。今回、相談窓口を新設し、主にインターネット上の海賊版による著作権侵害に関する相談受付を開始した。

相談窓口では、権利者等からの著作権等の侵害に関する相談について、ポータルサイト内の相談受付フォームから受け付ける。回答は、原則として電子メールで行ない、案件によってはオンライン等により弁護士との無料個別面談を行なうことも想定する。

相談窓口事業は、文化庁から事業を受託した弁護士知財ネットが、事務局を特別に構成して実施するもの。弁護士知財ネットは、日本弁護士連合会の支援の下に誕生した全国規模のネットワークで、1,000名以上の弁護士が登録。その中でも著作権、コンテンツ、海賊版、アジア、北米、EUの案件に従事し、実績と評価を得ている弁護士が相談を担当する。