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著作権侵害コンテンツの調査・取り下げ申請サービス「弁護士ドットコムRights」

弁護士ドットコムは、Webサイトや動画プラットフォームにアップされている著作権侵害コンテンツや不正動画などを調査・取り下げ申請できるサービス「弁護士ドットコム Rights」を5月より提供開始する。

インターネット上の海賊版サイト等による著作権侵害に対応するためのサービス。アメリカのデジタルミレニアム著作権法(DMCA:Digital Millennium Copyright Act)や、国内法に準拠した手続きに従い、権利者から削除要請ができる。

DMCA申請は、権利者が無料で行なえるが、煩雑な手続きが必要となる。「弁護⼠ドットコム Rights」では、弁護士ドットコムが事前に顧客に指定されたルールに従って調査ツールを用いた検索を行ない、顧客へは削除申請を簡易にできるツールを提供する。顧客がツール上で検索結果を確認し、申請ボタンを押すだけで申請が完了する。

これにより、権利者は容易に違法コンテンツ対策が可能になる。また、違法コンテンツが拡散する前に、DMCA申請によって流通手段を断つことで、正規コンテンツの流通を促進。海賊版サイトやリーチサイトの検索エンジンからの評価を落とし、その運営を成り立たなくする効果も期待できるという。

動画サイトにも対応。映像サイズを変更した動画など、現在の仕組みでは不正動画と判断しづらい動画コンテンツにも対応でき、閲覧者の行動に合わせて優先的に対策を行なうことで、より短時間で効果的な対策が可能とする。

サービス開始前に竹書房とテストトライアルとして著作権侵害サイトの対策を実施。3カ月を経て、Googleの検索結果から著作権侵害サイトが減り、公式サイトや情報が上位にあがってきているという。

サービスの価格は非公開で、顧客ごとに個別に見積。今後は、機械学習などのテクノロジーを活用し、より大量の著作物を、より短時間で検索するなど、コンテンツの不正利用対策を強化していく。