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新幹線札幌駅のデザインは「大地の架け橋」。ホーム上に動く歩道

外観イメージ(南側近景)

JR北海道は、新幹線札幌駅の外観デザイン案および駅全体の計画概要を公表した。「大地の架け橋」をデザインコンセプトとし、アトリウム空間と接続した新幹線改札口、南北乗換跨線橋、新幹線東改札口、動く歩道を設置する。北海道新幹線は、2016年に新青森〜新函館北斗間が開業しており、2030年度末の札幌までの延伸を予定している。

デザインコンセプト「大地の架け橋」には、札幌の活力ある都市の街並みと北海道の雄大な大自然をつなげる架け橋として、創成川に面した新しい札幌の顔となるという想いが込められている。

具体的には、創成川上空に札幌の顔となる外観を形成。屋根は北海道の山並みをイメージした曲線状とする。ホーム空間からは創成川通を見渡せる。また内装には、北海道、札幌市にゆかりのある素材を活用する等、地域と連携した駅づくりを行なう。

外観イメージ(南側鳥瞰)
内観イメージ(ホーム)

デザイン案は札幌市に提案しており、4月以降に札幌市がデザインに関するアンケートを実施する。

新幹線改札口は再開発ビルのアトリウム空間と接続。これにより地下鉄、バス、タクシーなどの交通機関とスムーズに乗り換えられるとしている。また計画では、アトリウム空間から新幹線を見渡すことができる。

全体計画
再開発ビルのアトリウム空間からの新幹線駅舎の眺め
他交通機関との主要な乗換経路
断面イメージ

南北乗換跨線橋は、在来線の各ホームから直接新幹線駅にアクセスできるようにするために設置。跨線橋の幅は9mとゆとりを持たせ、また各ホームにはバリアフリーに配慮し、エスカレーターとエレベーターを設ける。

イメージ
平面図

新幹線東改札口は、札幌市からの要望を受けてのもの。同改札口に続く交通広場を札幌市が整備予定で、タクシー、自家用車、および札幌市が検討中のLRTの利点を活かした新たな公共交通システムといった多様な交通モードとの接続が検討されている。

配置図
断面図

動く歩道は、新幹線駅舎やホーム上に設置。新幹線と在来線の乗換時のスムーズな移動をサポートする。長さはコンコース階約130m、ホーム階約55mで、計約185m。

動く歩道設置イメージ

新幹線延伸に向けての工事は、在来線は既に開始しており、2022年度から2030年度までの間に新幹線高架橋・新幹線駅舎工事が行なわれる。