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札幌駅前に46階・250m高層ビル。新幹線延伸に向けた高架橋工事も

JR北海道は、北海道新幹線札幌延伸に伴う札幌駅周辺の新幹線構造物を構築する工事に2022年度に着手することを発表。あわせて、札幌駅周辺の再開発について、地上46階、高さ250mの複合施設を開発する計画を発表した。

北海道新幹線は、2016年に新青森〜新函館北斗間が開業しており、2030年度末には札幌の延伸を予定している。

JR北海道では、札幌駅構内の改修工事の施行を進めているが、2022年度より、札幌駅および起終点方の在来線高架橋の南側に新幹線構造物を構築する工事(新幹線高架橋工事)に着手する。

新幹線札幌駅・再開発ビルの工事工程

新幹線高架橋は、2022年10月頃に廃止予定の現在の1番線あとに構築。1番線廃止のタイミングで、新設工事が進められている11番線の使用が開始され、着発線ホームが変更になる。また、高架橋工事にあわせて、2番線ホームについてホーム・階段の幅員縮小、エスカレーター改修などが行なわれるほか、南側連絡通路も閉鎖される。

断面図(ホーム階)

そのほか、2022年10月からパセオが休館となり、パセオ店舗内の通路が閉鎖。1階の東西および地下1階の南北をつなぐ仮説通路が整備される。パセオの休業期間は3年から6年程度を予定。

札幌駅周辺状況

札幌駅周辺の再開発については、隣接する北5西1・西2地区において、「世界へつながる“さっぽろ”の新たな顔づくり」の実現に向け検討を進めており、全体デザイン監修は建築家の内藤廣氏が担当する。

配置図

複合施設は、商業、オフィス、ホテル、バスターミナル、駐車場等で構成される計画。規模は地上46階・地下4階、高さ約250m、延床面積は約395,000m2。開業は2029年秋予定。

施設構成