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NEC、一度の顔登録で入退場や決済が可能なスマートビルソリューション

NECは、一度の顔登録でオフィスビルへの入退場や売店の決済などの複数のサービスを利用できる、顔認証を活用した入退・決済ソリューションを11月中旬から順次販売開始する。

従来から提供している生体認証とID連携を統合した機能をベースに、オフィス・複合商業施設・集合住宅などのニーズに合わせ、簡単かつ短期間に導入が可能な顔入退ソリューション、顔決済ソリューションを提供する。

顔入退ソリューションでは、顔認証によりセキュリティを保ちながら、ビルやフロア入口のエントランスゲートなどのスムーズな入退場を実現。マスク着用のまま立ち止まらずにゲートを通過できるウォークスルー型、タブレット型など、様々なバリエーションから選ぶことができる。既存の入退管理システムとの連携機能も標準搭載する

顔決済ソリューションでは、ビル内の売店や食堂などで顔認証による決済を実現。顔認証とPINコードによる2要素認証にも対応し、対面レジやセルフPOS、食堂などのシチュエーションに対応可能。例えば、カフェテリアではトレーから手を離すことなく、会計台にトレーを置くだけで決済できる、などが実現できる。既存の店舗システムやPOSとの接続も可能。マスク着用時も顔認証決済を使用できる。

また、高精度な顔認証技術によるマスク対応の認証やなりすまし対策、タッチレス操作を実現する人感センサーなどを搭載した「NEC 顔認証エッジデバイス」も11月下旬から提供開始。高精度なマスク対応の顔認証技術に加え、なりすまし対策機能や、人感センサーによるタッチレス起動などに対応する。

NEC 顔認証エッジデバイス

NEC本社ビルに開設した共創スペース「NEC I:Delight Lab」では、パートナー企業との共創により新たなソリューションやサービスの創出に向けた取り組みを本格化。新規ビジネスの創出を目的とした企業に、NECのデザイン思考を活用したサービスの検討からアジャイル手法を用いたプロトタイプ開発までの全工程をサポートするプログラムを提供する。

また、共創環境を利用して開発したプロトタイプを展示するエリアも用意し、すでにリコー、ServiceNow Japan、クマヒラ、ダイドードリンコなどとの共創活動を開始している。

NECは、これらのスマートビルディング関連事業で2025年度売上300億円を目指す。