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JALとNEC、羽田空港で顔認証による手ぶら決済
2020年9月4日 14:33
日本航空(JAL)とNECは、デジタル技術を活用した新たな旅行体験の実現に向けた協業を開始。羽田空港での顔認証決済など、映像分析や生体認証を活用した3つの実証実験を実施する。
NECが2019年1月から南紀白浜エアポートなどと南紀白浜で行なっている「IoTおもてなしサービス実証」にJALが参画。JALは待ち時間を感じさせないストレスフリーな旅行体験の提供、NECは生体認証データを活用した安全で快適な旅行体験の実現を目指す。
実証実験は、「羽田空港初の顔認証による手ぶら決済」、「南紀白浜空港における笑顔写真撮影サイネージ」、「南紀白浜空港における手荷物待ち時間可視化サイネージ」を実施。対象者は、IoTおもてなしサービス実証に登録した人。
顔認証決済は、南紀白浜地区で実施中で、これを羽田空港で10月末から実施。JALUXエアポートが運営する空港店舗「BLUE SKY」の22番ゲートショップにて、IoTおもてなしサービス実証に登録している決済情報をもとに、搭乗前に財布代わりに「顔」で買い物ができる。羽田空港での顔認証決済は初めての取り組み。
笑顔写真撮影サイネージは、南紀白浜空港で9月4日から実施。搭乗までの時間を楽しんでもらうことを目的に、ディスプレイの前に立つと記念撮影ができるサイネージを搭乗待合室に設置する。
笑顔を採点する機能を搭載しており、オリジナルのフォトフレームが点数に応じて変化。撮影にはIoTおもてなしサービス実証への登録不要だが、登録していれば、顔認証システムにより、登録しているメールアドレスに写真データを送信できる。
手荷物待ち時間可視化サイネージは、南紀白浜空港で10月末から実施。手荷物受取所に設置した液晶ディスプレイのカメラで個人を認証し、IoTおもてなしサービス実証に登録しているJALマイレージバンク会員のステータス情報に基づき、乗客から預かった手荷物の返却予定時刻をアニメーションで案内する。予定時刻の案内により、返却開始までの時間を有効に利用できるとしている。