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NTTがNECに出資。光・無線活用のICT製品を共同開発

NTTとNECは、革新的光・無線技術を活用したICT製品の共同研究開発およびグローバル展開を目的とした資本業務提携に合意。両社の強みを活かした、国際競争力のある最先端の技術・製品の共同開発および最適な販売の枠組みの構築による、さらなるグローバル市場への展開を図る。

提携の狙いは「オープン化を牽引し、通信の産業構造に革新を起こす」ことと、「日本発の革新的な技術・製品をグローバルに展開する」こと。

両社の強みとして、NTTは先進技術導入を推進するオペレータ・研究開発力、NECは通信技術・デジタル技術・通信インフラ構築ノウハウを持つとする。これらを活かして、O-RANをはじめとするオープンアーキテクチャの普及促進、およびNTTが掲げるIOWN構想(アイオン:Innovative Optical & Wireless Network)の実現に向けて、共同の研究開発体制を立ち上げる。


    具体的な取り組みは以下の通り。
  • O-RAN準拠の国際競争力のある基地局の共同開発
  • 世界最高レベルの性能と低消費電力化を兼ね備えた小型光集積回路(DSP)、およびそれを組み込んだ情報通信機器の共同開発
  • IOWN構想の実現に資する革新的な光/無線デバイスの共同開発
  • 海底ケーブルシステムの大容量・高機能・低コスト化
  • 宇宙通信の大容量・低遅延・自動/自律化
  • インフラネットワークのセキュリティ確保に向けた技術の高度化

両社の良好な協業関係構築のため、NTTはNECの実施する新株式の発行および自己株式の処分の第三者割当を引受けることによりNEC普通株式1,302万3,600株(本第三者割当後の発行済株式総数の4.8%)を取得する。新株式および自己株式の第三者割当実施日は7月10日を予定。