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シャープ、NECのディスプレイ事業子会社化。約92億円

シャープは、NECのBtoB向けディスプレイ事業を担う、NECディスプレイソリューションズ(NDS)の株式66%を取得して子会社化。NECは34%の株式を引き続き保有し、合弁会社として共同運営することに合意した。取得額は約92.4億円、株式取得実行日は7月1日。

NDSは欧米事業を中心としたグローバル市場で強みを持ち、シャープが国内市場に強いことから、相互補完の関係にあり、両社商材のクロスセル、両社の技術を活かしたLEDディスプレイ、8K+5Gエコシステムなど、新規カテゴリー事業の拡大や、両社の購買力の活用、スケールメリットによるコスト力の強化など、相乗効果を期待できるとしている。

シャープはNDSの子会社化により、ビジネスソリューション・サービス事業の強化、売上拡大など、業績の向上に寄与するという。

なお、合弁会社ではNECブランドの製品も引き続き提供。NECは合弁会社と連携し、同社製品をグローバルに販売していく。

NDSの株式は、NECネッツエスアイが一部保有しているが、株式譲渡に先立ち、NECが株式を譲り受けてNDSの全株式を保有する予定。現在NDSが保有する下記の子会社4社についても、シャープの子会社となる予定。

・NEC Display Solutions of America,Inc.
・NEC Display Solutions Europe GmbH
・NEC Viewtechnology Trading(Shenzhen),Ltd.
・S[quadrat] GmbH