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さよならドクターイエロー

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今週はとても「熱い」記者会見に参加してきました。JR西日本の東京における社長会見です。

発表内容としては、決済サービス「Wesmo!」の強化、それから「500系新幹線」と「ドクターイエロー」T5編成引退に向けた新企画です。

概要は記事のとおりなのですが、印象的なのは参加した記者さんの「熱量」でした。そして、鉄道会社にとっての「車両引退」の重みでした。

筆者の取材先は、過去を含めてテック系や家電業界などが長く、鉄道・交通を積極的に追いかけた経験はありません。一方、近年では、決済や都市開発、サービスなどに取り組む鉄道会社も増えており、今回取材したWesmo!も「西日本」の垣根を超えて、幅広く展開するなど、事業も大きく変わりつつあります。

もちろん、「500系」や「ドクターイエロー」の引退が大きなトピックであるとは認識していたのですが、会見における質問のほとんどは「車両引退」についてのものでした。

代表的な質問は以下のようなものです。

「500系新幹線が技術・人気面でJR西日本にもたらした影響は? 引退にあたっての社長の『思い』を語ってほしい」

「(阪神・淡路)震災後の当時、社員として500系の運転開始をどう見ていた?」

「500系開発当時(1990年代)、社長はどの部署にいたか?」

「500系の引退に向けてどんな言葉をかけたいか? またドクターイエロー引退後、自社車両に検測装置を載せる検討はしているか」

「引退企画で、車両からのメッセージ(ありがとう、さようなら等)を用いた思いは?」

JR西日本の倉坂社長に、500系新幹線とドクターイエローT5編成への「思い」を問うものが多いのが印象的でした。

筆者の記者歴は20年以上で、注目の製品発表や謝罪会見などをさまざま見てきましたが、ここまで「思い」を社長に問う会見を見た経験はありません。

そして質問に応じる倉坂社長も、500系開発の背景として、航空機との競合や騒音対策、速度へのこだわりなどを強調したほか、震災復興や完全民営化の象徴といった意義があったことを熱っぽく説明。鉄道事業に詳しくない筆者にも、鉄道会社にとって車両引退がいかに大きなイベントなのかということがよく伝わりました。

今後、引退イベントとして、「検測走行車内見学」や「V編成で一夜を過ごす500系新幹線特別運行」といった企画も行なわれる予定です。特設サイトも充実しており、あまり新幹線に興味がなかった筆者も、引退前に500系新幹線に乗っておきたい気持ちが高まりました。

ちなみに弊社のグループ会社であるイカロス出版からも「新幹線電気軌道総合試験車 ドクターイエロー」という本が6月23日に発売されました。