トピック

デザインも機能も多彩なサンダル コロンビア・KEEN・Teva・HOKA・OOFOS

夏のレジャーから普段履きまで幅広く使えるサンダル。最近は各メーカーからさまざまなタイプの商品が発売されているので、自分のスタイルに合った商品を選びたいところです。そこで今回はアウトドアメーカーのシューズを豊富に取り揃えるエルブレス新宿店 マネージャーの佐々木真一さんに、選びのポイントやおすすめの商品を聞いてきました。

「サンダルを選ぶ際は、基本的にはジャストサイズ、もしくは普段の靴のサイズよりもワンサイズダウンしたものを選ぶといいと思います。理由は、普通のスニーカーと比べると靴紐など調整できる箇所が少ないからです。ルーズだと脱げやすい可能性もあるので、まずはジャストサイズを基準にして選ぶのがおすすめです。もちろん、靴下を履かれる方、幅広・甲高の方などは、ワンサイズアップしていただく必要がありますので、ご自身の履き方に応じた試し履きをしてみてください」

エルブレス新宿店 マネージャー 佐々木真一さん

実は佐々木さん、シューフィッターの最高峰資格である「足と靴と健康協議会(FHA)」が認定する全国でも30数名しかいないマスターシューフィッターの資格を所持し、さらに、スポーツシューフィッターの資格も持つシューズのプロフェッショナル。そんな佐々木さんに、この夏のおすすめモデルを紹介してもらいます。

「エルブレスで扱っているサンダルは大きく2つのタイプに分けられます。1つが、山や水辺など少しハードなシーンで使うことを想定して、足を保護することを重視してつくられたアウトドアサンダル。もう1つがスポーツ後や体が疲れている時などの、疲労回復を目的につくられたリカバリーサンダル。機能性がまったく違うので、目的に合ったものを選んでください」

エルブレス新宿店のサンダルコーナー

コロンビアの「シャンダル」はスニーカーとサンダルのいいとこ取り

まずは注目のアウトドアサンダルから。最初に登場したのは、波打つような肉厚のソールが特徴的なミッドソールテクノロジーと、トレイルシューズのような安定性とグリップ力を誇るアウトソールを備えた、コロンビアの「スライブ リバイブ シャンダル」です。

コロンビア スライブ リバイブ シャンダル(13,970円)

「ここ2年ほど、とても人気が高いモデルです。スニーカーとサンダル、両方の機能性を備えたシューズで、スニーカーの安心感や安定性、サンダルの快適性を併せ持っています。楽に履けて、フィット感を調整できるだけでなく、かなり厚底のソールでクッション性が高いのも特徴です。アウトドアシーンで使うことも想定しているため、靴底のグリップ力が強く滑りにくい構造。ソールは屈曲性があるので、アウトドア、タウンユースなど環境を問わず使うことができます。厚底を採用するなどコンセプトが新しいので、トレンドに乗りたい人にもおすすめです」

様々な環境で高いグリップ力を発揮するアウトソール
ソールは柔らかく屈曲性があり、様々なシーンに対応

「このモデルは足を保護するパーツがいくつも入っているので、どんなシーンでも足を傷つける可能性が少なくて済みます。また、アッパーの通気性が非常にいいので、足が蒸れにくいのも特徴。そして、アウトドアサンダルに多く採用されているのが、簡単に調整できるシューレース。このモデルもストッパーを引っ張ったり緩めたりすることで簡単に微調整できます」

履き口からライニングは、足元を優しくホールドするストレッチ素材を採用
シューレースは、ワンアクションでフィッティング可能なスピードレース

つま先をしっかりと保護するKEENのハイブリッドモデル

続いては「ハイブリッド・フットウェア」という言葉を生み出した、KEEN(キーン)のモデルをご紹介。KEENの創業モデル「ニューポート」をドラスティックにアップグレードした「ハイパーポート エイチツー」は、新開発のソールユニットを採用しています。

KEEN ハイパーポート エイチツー(15,400円)

「先ほど紹介したコロンビアと同じく、簡単にフィット感を調整できるシューレースを採用し、靴底もグリップ力が非常に強く、滑りにくいアウトドア仕様です。最大の特徴はつま先の部分に指先をしっかり守るトゥプロテクションが入っていること。アウトドアシーンではゴツゴツした岩場や木の枝などで足を怪我する可能性がありますが、そういったものからも指先を守ってくれます」

耐久性を備えたゴム製のトゥバンパーがつま先を石や枝から保護
最適な位置に細かな溝を施したアクアグリップラバーが高い防滑性を実現
水や汚れに強いポリエステル素材を使用したアッパーは速乾性に優れ、お手入れも簡単

「KEENの王道モデル『ニューポート エイチツー』の兄弟モデルという位置づけでつくられたシューズですが、ニューポートと比べると、靴全体はより軽量になっていてフィット感も少しルーズになっています。アッパーもハイパーポートの方がタウンユースらしい柔らかな履き心地で、足当たりがソフト。ですから、軽さを求めるならハイパーポート、フィット感を求めるならニューポートという感じで、好みのモデルをお選びいただけます」

上がハイパーポート エイチツー、下がニューポート エイチツー(15,400円)
兄弟モデルでも、アウトソールはまったく違った表情で、ニューポート エイチツーの方が立体感のある作り
ニューポート エイチツーには屈曲すると現れる細かな溝も施されている

3点固定でフィット感抜群の素足のようなTevaのサンダル

スポーツサンダルでは外せないTevaからは、「ハリケーン XLT3」をピックアップ。数あるサンダルラインナップの中でも足へのフィット感が高く、素足に近い感覚で履くことができます。

Teva ハリケーン XLT3(12,100円)

「特徴的なのが、かかと、足の甲、つま先の3点のフィット感を微調整して足をしっかりと固定できる、ユニバーサルストラップシステムです。アウトドアサンダルは、細かく調整してフィット感をアップできるモデルが少ないのですが、このモデルは細かく調整ができるので、より足と靴の一体感を得ることができます」

3点で調整可能なストラップシステムで、足に合わせた自在なフィット感を実現

「先に紹介したコロンビアとKEENのサンダルはつま先などを保護できるモデルでしたが、このモデルは見てわかる通り、つま先を覆うタイプではありません。その分、通気性が抜群にいいので、より裸足に近い感覚を楽しみたい、快適性を求めたい、という方におすすめです」

蹴り出しの部分がしっかりと曲がってくれる、グリップ力が高いアウトソール

佐々木さんのリアルユーザーとしての体験談も教えてくれました。

「個人的な話になりますが、実はこのシューズを履いてトレイルランニングに参加したことがあります。僕の場合は足と靴の一体感を重視していたので、細かく調整できるこのモデルが最適だったんです。もちろんランニングシューズを履いて参加する方が多いですが、自分は裸足により近い快適性が欲しかったので、とても気持ちよく走ることができました。ここまで開放的になると、水にジャバジャバ濡らしても水はけ、水抜けがいいので、足が濡れてもすぐに乾きます」

メッシュ素材を採用したHOKAの水陸両用モデル

撥水性と速乾性を兼ね備えた、「水陸両用のマウンテンサンダル」と称されるHOKA(ホカ)の「ホパラ2」は、サンダルの快適性とハイキングシューズの機能性を併せ持つ一足です。

HOKA ホパラ2(20,900円) 一部店舗のみ取り扱い
濡れた路面でも乾いた路面でもグリップ力を発揮する粘着性のあるラバーアウトソール

「最近はメッシュタイプのアウトドアサンダルも増えていて、HOKAの『ホパラ2』もそのひとつ。メッシュ素材は通気性が非常によく、濡れても水抜けがいいのが特徴です。通気性は欲しいけれど素足に近いモデルはケガをしそうで怖い、という方には最適。足をハードに使うアウトドアシーンやスポーツシーンではかかとまわりの固定力が重要になるので、かかとのフィット感を微調整できるストラップが付いているのも大きなメリットです」

Corduraメッシュオーバーレイが砂利の入り込みを防ぎながら十分な水はけを実現
調節可能なヒールストラップ

「HOKAは、『まるで雲の上を歩いているような柔らかい感触』というブランドイメージがありますね。他のブランドのシューズと履き比べると、ふわふわした柔らかい感触なので、そこを気に入って購入される方もいらっしゃいます」

普段履きやタウンユースにも使えるリカバリーサンダル

ここからは、話題のリカバリーサンダルが登場。まずはリカバリーフットウェアのパイオニア、OOFOS(ウーフォス)の「OOriginal(ウーオリジナル)」をご紹介。OOfoamテクノロジーにより、衝撃の反発を抑えて足と関節への負担を軽減してくれます。

OOFOS OOriginal(8,580円)
より自然な動きを可能にするアウトソール

「リカバリーサンダルの代表格の一つがこのOOFOSです。土踏まずまわりに心地よい刺激を与えて、体の疲労回復を促すことを目的につくられています。独自のフットベッド設計によって膝、足首、その他の関節へのストレスを軽減。OOFOSオリジナルのクッション性の高い素材を採用し、軽さも重視しています。このモデルはトングタイプと言って鼻緒がある形になりますが、鼻緒がないスライドタイプの方がフィット感がルーズなので、フィット感を求めるならトングタイプ、ゆったり履きたい人はスライドタイプをおすすめします」

OOFOSのリカバリーサンダルコーナー。トングタイプのほか、鼻緒がないスライドタイプもある

「OOFOSはラインナップが豊富で、今年6月に発売されたばかりのソフトな履き心地の厚底モデル『OOriginal PLUS』も話題になっています。大きく違うのはソールの部分。靴底が船底のように大きく反り上がったロッカー構造になっているため、着地から蹴り出しまでの体重移動がスムーズにできます。足首や足裏にかかる負担を最小限に抑えて少ない力で楽に歩くことができ、さらに躓きにくくなるのもポイント。また、かかとの骨を固定させるヒールカップが付いているので、厚底でも安定感は抜群です」

左がOOriginal PLUS(11,880円)、右がOoriginal
上がOoriginal、下がOOriginal PLUS。比較するとソールの形状が大きく違うことがわかる

HOKAのリカバリーサンダル「オラ アスレチック スライド」は、「オラ リカバリー スライド」をベースに、大胆なHOKAロゴグラフィックをあしらったスピンオフモデルで、足を包み込むような快適な履き心地を実現しています。

HOKA オラ アスレチック スライド(9,900円)

「こちらもOOFOSと同じく、土踏まずまわりを含め、足裏に心地よい刺激を与えて血流を促し、疲労を回復できるようにつくられています。ブランド名を大々的に強調したデザインは全体的にスポーティーなイメージで、デザイン性を重視したい方におすすめ。靴底は、かかとで着地してつま先で蹴り出すまでの動作をスムーズにするロッカー構造を採用しているので、疲れていて地面を蹴る力が弱くなっていても安心です。フィット感がルーズ気味なスライドタイプのサンダルで、幅広、甲高な方も履きやすい一足になっています」

大胆にHOKAのロゴグラフィックをあしらったデザイン性の高いモデル
厚底はローリング構造。かかと部分を支えるヒールカップも装備
しっかりと足の指に引っかかる形状で、フィット感がアップ
2層構造のインジェクションモールデットアウトソールで快適な履き心地に

近年は酷暑続きで、その暑さからもサンダルが注目され、普段履きとして使われる方も増えています。足を保護してどんな環境でも滑りにくいアウトドアサンダル、履き心地が快適で足に負担がかからないリカバリーサンダル。どの点を重視するか、どんなシーンで使うのかを考えて、ベストな一足を選びましょう。

エルブレス 新宿店(東京都新宿区新宿4-1-11)

なお、価格は7月24日の取材時点の税込価格です。

中野悦子