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iPhone 17にeSIMを移行 意外と簡単だけどそうではない場合も?【Watch+】
2025年11月16日 09:00
今年のiPhoneでは物理SIMが廃止され、eSIMのみになったことが話題になりましたが、筆者もiPhone 17 Pro Maxを購入し、10月中旬ごろにようやく手元に届きました。
筆者はこれまで物理SIMでワイモバイルを契約していて、新iPhoneでは物理SIMからeSIMへの乗換えが必要になります。といっても、実際にやってみるとほとんど意識することなくワイモバイルの物理SIMはeSIMにあっさり移行できました。
これは、Appleの「eSIMクイック転送」機能のおかげで、iOS16から実装された機能です。けっこう前から存在した機能ですが、これまでeSIMを転送するということをしたことがなかったので、今回初めてそのありがたさを実感しました。このおかげで、何かを申込む必要も無く、同一のAppleアカウントでのiPhone同士であれば、特に迷うことなく移行が完了します。Appleがあっさりと物理SIMを廃止したのも納得な仕組みです。
これはこれで素晴らしかったのですが、筆者は、「au Starlink Direct」をeSIMで契約して使っていました。こちらの移行はすんなりとは行きませんでした。au Starlink Directといっても、筆者はau回線を使っていませんので、月額1,650円の「au Starlink Direct専用プラン+」を利用しています。
新しいiPhoneでの設定時に、ワイモバイルと同時に移行しようとしたのですが、au Starlink Directのほうは「転送できませんでした」との表示。実はこちらは、eSIMクイック転送に対応していないサービスでした。手動での移行作業が必要になります。
eSIMからeSIMへの移行になりますので、大まかな手順としては旧iPhone上のauアプリから「eSIMの再発行」手続を行ない、新iPhoneにauアプリをインストールした上で、eSIMのプロファイルを読み込んで有効化するという手順になります。実際にやってみれば、それほど難しい手順ではありません。
大手キャリアは基本的にeSIMクイック転送に対応していて、auについても通常の料金プランなら問題無く移行できるはずですが、今回のように一部のサービスや、MVNOなどでは対応していない場合もあります。また、iPhoneからAndroidやその逆についてもeSIMクイック転送は使えません。
個人的には、技術的な進歩と利便性を感じる一方で、すべてのサービスが現時点でスムーズに対応できているわけではないのが現状です。とはいえ、これも徐々に改善されていくでしょうし、今後はさらに気軽にeSIMへの移行ができるようになることを期待しています。







