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無印とUR、団地リノベ新プロジェクト 有明に団地の屋外施設再現
2026年2月6日 20:17
UR都市機構と、「無印良品のリノベーション」を展開するMUJI HOUSEは、「MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト」において、顧客との対話を通じて団地や暮らしの新しい価値創造などを目指す新プロジェクト「団地をみんなで考える研究所」を始動した。また、全国で初めてとなる屋外空間を再現した新モデルルームを、「無印良品 東京有明」店舗内に2月6日オープンした。
両社は2012年に新たな賃貸リノベーションの形を提案するため、「MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト」を立ち上げ、2013年1月に大阪でリノベーション住戸の供給を開始した。その後、2025年11月末までに累計79団地、供給戸数約1,500戸に達している。団地リノベーションの物件は、若年層や子育て世帯から人気を得ているという。
2021年には、リノベーションの対象を団地外観、屋外広場、商店街区まで拡大し、地域コミュニティの形成にも取り組む事業として「MUJI×UR 団地まるごとリノベーション」を開始。港南台かもめ団地(神奈川)や花見川団地(千葉)など全国4団地で展開している。港南台かもめ団地では集会所、花見川団地では商店街のリノベを行なった。
モデルルームでは団地の屋外空間まで再現
これらに続く新たな取り組みとして、「団地をみんなで考える研究所」を開始。これまではURとMUJI HOUSEの考えをもとにリノベを行なって提供するという流れだったが、顧客は何を求めているかなどの声を集め、団地や暮らしに関する商品やサービスを顧客も含めて共創するというプロセスを確立する。
プロジェクトに向けた取り組みとして、1月に「団地にまちをひらく」をテーマとしたWebアンケートを実施。約1,400の回答から、団地に対するイメージやリノベ内容に対する共感度などを可視化した。なおアンケートは「1:非常に共感する」~「3:普通・どちらともいえない」~「5:まったく共感しない」から選ぶ形で、グラフで「1」に近いほど共感度が高くなる。
プロジェクトの拠点となるのが、無印良品 東京有明店舗内に設置するモデルルーム。リアルの場とWebの両方で、年間2万人以上を目標に顧客の声を収集し、新しい取り組みに繋げる。無印良品 東京有明の所在地は東京都江東区有明2-1-7 有明ガーデン、モデルルーム設置フロアは2階。
団地リノベでは「団地を地域に開く」「団地共用部の活性化」「団地住戸の新提案」の3つをテーマとしている。団地まるごとリノベーションにおいて共用部の活性化を進めるとともに、花見川団地では敷地内で祭りなどのイベントを開催するなど、地域に開き、周辺も含めた地域の活性化に繋げる取り組みも行なっている。共用部については、多世代が集まって住むことのメリットを享受できる環境づくりを目指している。
顧客の声を収集する上では、WebではUR団地に住んでいる人や無印良品のファンに、アイデアを一緒に考えてもらうことを目的とする。一方のモデルルームでは、モックアップを展示、体験した人の声を集める。
モデルルームでは住戸だけではなく、共用部についての意見も集めるため、団地屋外ひろばを表現したエリアを設置。屋外に置かれているベンチのほか、団地の掲示板、公団マークマンホール、注意喚起看板、団地の玄関ドア・室名札・牛乳瓶ボックスまで再現した。実際に団地まるごとリノベーションで整備した団地の屋外空間の一部をモデルにしている。
屋外空間エリアでは食べ物や喫煙は禁止だが、飲み物を持ち込んでの休憩は可能。同じフロアに設置されているコーヒーマシンや自動販売機で購入したドリンクを手に、このエリアで一休みするという使い方もできる。
室内空間は、南面に間口が広い3DKの間取りの一部を表現。団地リノベでは元々あった柱や鴨居は活かしつつ、仕切りとなっていたふすまなどをなくして開放的な空間にする形で実施しており、モデルルームでもそれを再現している。
団地リノベ物件を再現するためのパーツは、建替えのため除却されることとなった東中神団地等から梁や玄関扉、マンホールなどの資材を取り寄せている。家具などは、無印良品の家具を使用している。
MUJI HOUSEの豊田氏によれば、団地リノベや団地そのものに興味がある人に足を運んでもらうほか、モデルルームをきっかけにリノベした団地に興味を持つという動きにも期待しているという。また、部屋そのものではなく、室内に展示された家具などの購入に繋がるというショールームのような役割も担っている。
































