iPhone 17シリーズ登場　新型「Air」は最薄5.6mm

アップルは9日(現地時間)、「iPhone 17」シリーズを発表した。ラインアップは「iPhone 17」「iPhone 17 Pro」「iPhone 17 Pro Max」、そして新たに登場した薄型軽量モデル「iPhone Air」の4モデル構成となる。

いずれも12日から予約を開始し、19日に発売する。価格はiPhone 17が129,800円～、iPhone 17 Proが179,800円～、iPhone Airが159,800円～。

最薄のiPhone Airが新シリーズとして登場。iPhone Airは、iPhone 17シリーズとは別のブランド展開となっており、薄さが特徴。iPhone 17 Pro/Pro Maxはアルミユニボディのプロ仕様で8倍ズームを搭載する。スタンダードモデルのiPhone 17は、フロントカメラの強化やディスプレイの画質向上など、各機能をアップデートし、カラーも一新している。

iPhone Air

iPhone 17 Pro

iPhone 17

いずれもiOS 26を搭載。また、iPhone Airを含む新シリーズの各モデルが日本においてはeSIMのみとなり、SIMカードスロットがなくなる点も従来からの大きな違いとなる。

シリーズ最薄の「iPhone Air」

iPhone Airは、シリーズ最薄となる5.6mmの筐体厚を実現した。前面はiPhone 17と同様のCeramic Shield 2を、背面にはCeramic Shieldを採用する。

ディスプレイは6.5型のSuper Retina XDRで、ProMotionに対応し最大120Hz駆動を実現。ピーク輝度は3,000ニト。

チップは「A19 Pro」を搭載。6コアのCPUと5コアのGPUを備え、前世代と比較して最大3倍のグラフィック性能を実現する。

カメラは48MPのフュージョンカメラを搭載。メインレンズは28mmと35mmの焦点距離に対応し、幅広い撮影スタイルに適応する。センサーには2.0μmのクアッドピクセル構造を採用し、低照度環境でも高い描写力を発揮する。

前面カメラは18MPで、センターステージに対応。被写体を自動で追尾するフレーミング機能を備えるほか、撮影後に深度情報を活用してポートレートに変換することも可能。

2倍望遠撮影時には、フォトニックエンジンによる機械学習を活用し、より写実的なディテールと自然な色彩を実現する。

eSIMオンリー設計で、日本モデルでは物理SIMに非対応。新型MagSafeバッテリーと併用することで最大40時間の動画再生に対応する。サイズ/重量は156.2×74.7×5.64mm/165g。カラーはスペースブラック、クラウドホワイト、ライトゴールド、スカイブルーの4色。容量/価格は256GB/159,800円、512GB/194,800円、1TB/229,800円。

左からスペースブラック、クラウドホワイト、ライトゴールド、スカイブルー

望遠強化の「iPhone 17 Pro/Pro Max」

iPhone 17 ProとPro Maxは、6.3型および6.9型のSuper Retina XDRディスプレイをそれぞれ搭載。どちらもProMotionによる120Hz駆動、最大3,000ニトのピーク輝度に対応する。筐体素材にはCeramic Shield 2を採用する。

チップは「A19 Pro」を搭載。iPhone Airにも同チップが搭載されているが、Proモデルではコア構成が異なる。Airは6コアCPUと5コアGPUを採用しているのに対し、本モデルはCPU・GPUともに6コア構成となっている。

A19 Proから放出される発熱を処理するための内部構造も刷新。新設計したベイパーチャンバーには脱イオン水を密閉した構造で、A19 Proの発熱を効率的にアルミニウム製ユニボディに伝え、システム全体に均一に熱を分散する。これにより、パフォーマンスと発熱のバランスを高めつつ、快適な操作性を実現する。

ユニボディ設計によりバッテリー容量も拡大され、iOS 26とA19 Proの電力効率とあわせてシリーズ最長のバッテリー駆動を達成。最大50W対応のUSB-C電源アダプター使用時は、20分で最大60%の急速充電が可能。

カメラはPro/Pro Max共通で、48MPのフュージョンカメラ、48MPの超広角、望遠(光学2倍・8倍)の3眼構成。特に望遠カメラは前世代よりも56%大きなセンサーを採用。さらにiPhone史上最大の8倍ズームにも対応。フォーカスコントロールにより、撮影後にポートレート写真に変換も可能とする。前面カメラは18MPで、センターステージ対応。自動フレーミングや回転補正にも対応する。

動画撮影では、ProRes ログ、ACESをサポートする。

サイズ/重量はProが150×71.9×8.75mm、206g。Pro Maxが163.4×78×8.75mm、233g。Wi-Fi 7、Bluetooth 6、eSIM(日本モデルでは、物理SIM非対応)をサポートする。カラーはシルバー、コズミックオレンジ、ディープブルーの3色。

左からシルバー、コズミックオレンジ、ディープブルー

容量/価格はProが256GB/179,800円、512GB/214,800円、1TB/249,800円。Pro Maxが256GB/194,800円、512GB/229,800円、1TB/264,800円、2TB/329,800円。

ProMotionディスプレイ搭載「iPhone 17」

iPhone 17は、6.3型のProMotionを備えたSuper Retina XDRを搭載。最大120Hzのリフレッシュレートに対応し、ピーク輝度は3,000ニト。筐体には「Ceramic Shield 2」を採用し、耐傷性を従来比3倍に高めた。プロセッサには3nmプロセスの「A19」チップを採用し、Neural Engineと5コアGPUを内蔵する。

ProMotionを備えたSuper Retina XDRを搭載

Ceramic Shield 2

バッテリー駆動時間はiPhone 16よりも8時間長い最大30時間のビデオ再生を実現。iOS 26で利用できるアダプティブパワーモードでバッテリーの消費量を予測して、バッテリー消費を抑えるのに貢献するとしている。さらに、最大40Wの急速充電に対応し、20分で最大50%まで充電可能。

背面カメラは48MPのメインと2倍ズームのテレフォトに加え、超広角カメラを12MPから48MPに強化。前面カメラはセンターステージに対応した18MPとなり、自動フレーミングや回転補正などに対応する。

サイズ/重量は149.6×71.5×7.95mm/177g。Wi-Fi 7、Bluetooth 6、eSIM(日本モデルでは、物理SIM非対応)をサポートする。カラーはラベンダー、セージ、ミストブルー、ホワイト、ブラックの5色。容量/価格は256GB/129,800円、512GB/164,800円。

手前からブラック、ラベンダー、ミストブルー、セージ、ホワイト

Apple Watchも一新　睡眠スコアに対応

Apple Watchシリーズも一新。健康関連機能を強化し、「睡眠スコア」に対応した「Apple Watch Series 11」などを9月19日から発売する。価格はアルミニウムが64,800円から、チタニウムが114,800円から。また、タフネス仕様の「Apple Watch Ultra 3」や37,800円からの「Apple Watch SE 3」も発売される。

Apple Watch Series 11

いずれもwatchOS 26により「睡眠スコア」に対応。Apple Watchを通じて、睡眠の質を理解し、より回復的な睡眠を得る方法をユーザーが把握できるようになる。睡眠スコアでは、睡眠時間、就寝時間の一貫性、目覚める頻度などを取得し、睡眠の質をスコア化。日々の睡眠状況を把握しながら体調管理や改善に繋げられる。

UIも新たな「 Liquid Glass」デザインに刷新。Apple Intelligenceによる「ライブ翻訳」などの新機能も搭載する。

Apple Watch Series 11

Apple Watch SE 3

Apple Watch Ultra 3

最高のノイズキャンセル　ライブ翻訳対応の「AirPods Pro 3」

ワイヤレスイヤフォンの「AirPods Pro 3」も9月19日より発売。音質を向上したほか、世界最高というインイヤー型のアクティブノイズキャンセリングを搭載。ノイズキャンセルはAirPods Pro 2との最大2倍、初代AirPods Proの4倍の効果でノイズを削減する。

AirPods Pro 3

また、AirPods Pro 3で「心拍数」を測定可能となるほか、Apple Intelligenceを使った「ライブ翻訳」に対応。異なる言語の対面での会話時に相手の言葉をリアルタイムで翻訳して、AirPods Pro 3が音声で教えてくれる。さらに、iPhoneの画面には自分の話した言葉を翻訳して対象の言語で表示し、専用の通訳としてAirPods Pro 3を利用できる。価格は39,800円。