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台風19号。事前対策し、不急の外出を控える

気象情報を確認。早めの対策を

10月11日12時時点の予報(気象庁:台風情報)

台風19号は、12日夕方から夜にかけて、非常に強い勢力を保ったまま東海地方または関東地方に上陸。その後東日本から東北地方を北東へ進む見込みで、大雨や暴風による大きな被害が懸念されている。影響が見込まれる地域では、しっかり対策の上、不要不急の外出を避けてほしい。

まずは、気象情報。東海・関東では12日の夕方の上陸予報(11日12時時点)となっているが、防災アプリや気象情報サイトで、今後の進路などを確認してほしい。なお、気象庁では11言語で気象情報を発信するなど、在住・訪日外国人向けの情報提供を強化している。

・気象庁 台風情報
・Yahoo天気・災害
・台風情報|tenki.jp

その上で、事前にできる対策としては、自宅で過ごすための備蓄と、被害を最小限に抑えるための自宅の備えだ。

自宅の対策は、雨戸やシャッターの点検や窓に飛散防止フィルムを貼る、雨どいのゴミ掃除など。時間がない場合でも、飛ばされて凶器にならないよう「物干し竿」を下ろしたり、「植木鉢」を家の中に入れる、カーテンを閉めるなど、身近な対策もあるので、できることをしっかりやっておきたい。

大雨や台風の接近前の自宅の備え(出典:日本気象協会「トクする!防災」)

台風が迫った場合、重要なのは「室内に避難すること」。不要不急の外出は避け、自宅でやり過ごせるようにしてほしい。停電や断水等も予想され、また長期化の可能性もある。そのため、飲料水や食料品などは数日分用意しておきたい。

停電に備え、懐中電灯やラジオなども事前に用意し、すぐに取り出せるようにしたい。モバイルバッテリの活用なども有効な対策だ。

非常持ち出し品の一例(出典:政府広報オンライン)

また、浸水などに備えるためのハザードマップの確認や、家族での避難場所の確認、緊急連絡先の確認なども事前に済ませておきたい。

・各自治体防災情報|内閣府
http://www.bousai.go.jp/simulator/list.html

交通機関も停止、店舗閉鎖も前提に行動を

備蓄は重要だが、イトーヨーカドーが12日に多くの店舗の営業を取りやめると発表。スーパーのサミットストアも12日は昼12時に閉店、13日昼12時に開店と発表した。配達サービスは両日中止する。

東京ディズニーランドは、12日は終日休園。ビックカメラや関東や名古屋の店舗で12日は休業、ヨドバシカメラも同様の対応を発表している

また、松屋てんやロイヤルホストシャノアールといった飲食チェーンも、一部店舗の休業や営業時間縮小などを予告。ほかにも多くの店舗が12日の休業を表明している。

交通機関の計画運休も予定されており、店舗や商業施設などの閉鎖や、営業しても規模や時間縮小となる可能性が高い。イオンモールも多くの店舗で12日は終日休業となる。

コンビニも、ファミリーマートセブン-イレブンが一部店舗で休業。セブン-イレブンは「これまでも災害時の営業可否はオーナーの判断で実施している」とのこと。すでにスーパーでは食料品などの売り切れも起きているようだが、必要なものは早めに準備しておこう。

新幹線だけでなく、在来線も計画運休や運休を予告しているので、「いつもどおり」の行動は禁物だ。JR東日本も12日の午後から順次計画運休を行なうと発表しており、「外出しても帰れない」という可能性もある。そのため、不要不急の外出は避け、外出する場合でも、交通情報を必ず確認し、天気が荒れる前の早めの帰宅を心がけたい。

台風接近時には、行動の前に、気象情報や自治体や交通機関、ヤフーなどの防災関連ページなどを確認し、慎重に対応してほしい。

・NHKニュース防災
・Yahoo防災速報
・特務機関NERV防災アプリ