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リニア長野県駅、駅舎外観3案を公表

A案:信州・伊那谷の風景に流れる「ひとすじの帯」〜のびやかな風景、水平方向に広がる景観〜

JR東海は、リニア中央新幹線の長野県駅(仮称)について、駅舎の外観デザイン3案を長野県と飯田市に提案した。伊那谷の山並みや天竜川、伝統文化など地域の特色をそれぞれ異なる形で表現している。今後、地域住民らを対象にしたアンケートなどを踏まえ、県と市が27年3月下旬に推薦案を決める。

今回のデザインは、長野県と飯田市が5月末にJR東海へ提出した、駅舎デザインのキーワードやモチーフ、外観に関する要望をもとに作成されたもの。

A案は、信州・伊那谷の風景に流れる「ひとすじの帯」がテーマ。山並みや河岸段丘、天竜川など、水平方向に広がる伊那谷の景観を長く伸びる「帯」で表現した。水平ラインの中央部分を山なりにすることで、アルプスの山並みや地域の「結い」もイメージしている。外壁は金属調の無彩色とし、周辺の自然との調和と未来感の両立を図る。

A案:信州・伊那谷の風景に流れる「ひとすじの帯」〜のびやかな風景、水平方向に広がる景観〜

B案は、信州・伊那谷に包まれた「玄関口」をコンセプトとする。中央アルプスや南アルプス、伊那山地に囲まれ、天竜川が流れる伊那谷の地形を駅舎全体で表現。「東国と西国」「山と海」を結ぶ結節点として発展してきた地域の歴史もデザインに盛り込む。細かな縦のラインを連続させ、地域の伝統工芸を思わせる繊細さも表現する。

B案:信州・伊那谷に包まれた「玄関口」〜アルプスや伊那山地に包まれた谷地形、天竜川、伊那街道〜

C案は「自然のうつろい」がテーマ。季節や時間、天候によって表情を変える伊那谷の景色に着目した。多面的な外壁に光が当たることで、時間帯によってきらめきや陰影が変化するデザインとなっている。外壁には淡い山吹色などを採用し、朝夕の光による景色の変化を際立たせる。

C案:信州・伊那谷の風景にゆらめく「自然のうつろい」〜光と影のうつろい、天竜川のきらめき、風景の変化〜

駅舎の推薦案を決めるにあたり、県と市は南信州地域の住民や、同地域に通勤・通学する人を対象に意向調査を行なう。アンケート期間は26年10月1日から12月28日まで。スマートフォンなどから回答できるほか、市町村役場などにもアンケート用紙を設置する予定。

アンケート結果やリニア中央新幹線建設促進長野県協議会の会員から寄せられた意見を参考に、有識者による「リニア駅舎デザイン調整会議」で検討。その意見を踏まえて長野県と飯田市が総合的に判断し、推薦案を決定する。県と市は2027年3月下旬をめどに、選んだ推薦案をJR東海へ提出する予定。