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リニア開業後の東海道新幹線、静岡県内に1679億の経済効果  国交省

東海道新幹線及びリニア中央新幹線の路線図

国土交通省鉄道局は、リニア開業に伴う東海道新幹線の輸送余力を活用した静岡県内における利便性向上や地域にもたらす効果等について調査分析を行なった。

リニア中央新幹線の大阪開業により、東京~名古屋・大阪間の直行輸送需要の多くが中央新幹線にシフトし、東海道新幹線の輸送量は約3割程度減少する可能性があり、輸送力に余裕が生じると見込む。

この輸送力の余裕を活用して、東海道新幹線静岡県内駅における列車の停車回数が現状の約1.5倍程度増加するとした場合、利便性が大きく向上するとしている。また停車回数の増加に伴って、静岡県内に停車する「ひかり」についても増加する余地があると指摘する。

停車回数の増加が実現すれば、待ち時間の減少や在来線との乗継ぎ利便性の向上につながる。

経済波及効果についても、停車回数増加によりアクセス利便性が向上して静岡県外からの来訪者の増加や、静岡県内を新幹線で移動する利用者の増加が期待できる。これらにより、1,679億円の経済波及効果、約156,000人・年の雇用効果があるものと推計する。なお、経済波及効果分析ソフト(静岡県作成)による試算で、2037年~2046年の10年間累計。

これらの分析結果から、利便性向上に伴う企業の新規立地や観光交流の拡大など地域の活性化、リニア中央新幹線と東海道新幹線のダブルネットワークが形成されることによるリダンダンシーの確保が期待されると結論づけている。