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グーグル「Gemini 3.8 Flash」登場 3週間で主力モデルを大幅刷新、Opus 5に迫る
2026年9月3日 09:30
Googleは2日(米国時間)、コーディングやエージェント機能を強化した主力モデル「Gemini 3.8 Flash」を公開した。前バージョンのGemini 3.7 Flashの登場(8月13日)から3週間で新モデルが登場した。Google AI StudioなどのGemini API、Google Antigravity、Gemini Enterpriseのほか、一般ユーザーもGoogle AI Pro(2,900円)/Ultra(14,500円)契約者は、Geminiアプリ、Google検索のAIモード、GoogleスプレッドシートのGeminiで3.8 Flashを利用できる。
Gemini 3.8 Flashは、最もインテリジェンスの高いGoogleの主力モデルとなり、ソフトウェアエンジニアリング、エージェント型タスク、専門分野における多段階推論などの各分野で、3.7 Flashから大幅な改善を図った。コスト面でも、3.7 Flashと同じ価格の入力トークン100万単位あたり0.75ドル、出力トークン100万単位あたり3.75ドルとした。
あわせて、セキュリティ対策のためのGemini 3.8 Flash Cyberも、Googleの新たなFairwindプログラムを通じて、信頼できるセキュリティ事業者向けに展開。脆弱性検出と自動パッチ適用について、高いレベルの性能を持つ、Googleで最も高性能なサイバーセキュリティモデルとなる。
Gemini 3.8 Flashは、ソフトウェアエンジニアリングベンチマーク「DeepSWE v1.1」において、複雑なエンジニアリング問題をエンドツーエンドで自律的に解決する点で、コストを数分の1に抑えつつ、ほとんどの大型フロンティアモデルを上回る性能を発揮。Gemini 3.7 FlashやClaude Sonnet 5だけでなく、GPT-5.6 Solを上回り、Claude Opus 5に迫る性能を見せている。
加えて、専門的な知識領域(ドメイン知識)を横断し、企業の重要な自律運用に必要な信頼性を向上。高度な分析やレポート作成が求められる定量的かつ、専門的な作業において、高い性能を示しているという。また、STEM、人文科学、専門分野にわたる多段階の推論も強化した。
こうしたパフォーマンス向上は、中核となる設計に起因。3.8 Flashはより積極的に処理を行ない、複雑なタスクにおいて、より入念に処理。追加の推論ステップを実行し、ツールを反復的に呼び出す。そのため、特に高いエフォートレベル(思考レベル)において、より多くのトークンを使用することもあるという。そのため、計算効率が重要なアプリケーションでは、エフォートレベルを低く設定したり、引き続き提供されるGemini 3.7 Flashの利用も選択肢と案内している。
Googleの発表では、Google Antigravityで作成したゲームを紹介。ゲームでは、パズル、環境によるストーリーテリング、Nano Bananaで生成されたテクスチャを活用し、城内を探索する魔法使いを操作する没入感のある3Dステージを簡単なプロンプトだけで作り出している。
なお3.8 Flashには、化学・生物・放射性物質・核(CBRN)、サイバー攻撃の分野における悪用を防ぐための安全対策を搭載。3.8 Flash Cyberには、サイバーセキュリティ対策のためにこの制限を緩和しており、より包括的なサイバー機能を必要とする信頼できる防御担当者のみが利用可能となる。
3.8 Flashは、Google Antigravity、Google AI Studio、Android Studioなどの開発ツールを通じてGemini APIで利用可能なほか、Gemini Enterpriseでも対応開始した。一般向けでも、Google AI Pro/Ultra契約者は、Geminiアプリ、Google検索のAIモード、およびGoogleスプレッドシートのGeminiにおいて利用可能となる。
Our newest Gemini 3.8 Flash model is available starting today for Pro and Ultra users.
— Google Gemini (@GeminiApp)September 2, 2026
Designed to work harder, Gemini 3.8 Flash delivers more reliable, comprehensive responses for actionable advice on everyday topics and in-depth tasks like text analysis and complex coding.
3.8 Flash Cyberは、新しい「Fairwind」プログラムを通じて、信頼できる政府機関、重要インフラの運営者、ソフトウェア保守担当者に、優先的なアクセス権を提供する。
Google社内ではすでに運用されており、Chromeセキュリティチームの評価では、Gemini 3.8 Flash Cyberが、より大規模な商用モデルと比較し、Chromeの脆弱性に対して2.6倍多くの正しいパッチを生成したことを確認。また、Wizの調査では、同社の内部侵入テストベンチマークにおいて、他の最先端モデルと比較して7.5~9.7%高いリコール率を達成し、コストは2.3~5.2倍低減されたという。





