いつモノコト

ScanSnap S1100とコンビニプリントで快適・快調モバイルワーク

昨今、モバイルワークな人たちが増えています。かく言う私も、常にPCを持ち歩いている方ですが、Wi-Fi環境がよくなったりデバイスが小さくなったりと、どこでも仕事ができるようになったわりに「紙」の資料などは未だになくならないな、と感じています。

会議や打ち合わせでは、わざわざ資料データ(PDFなど)をプリントしてペンで書き込んで、再びスキャンでデータ化したり……。タブレットにタッチペンで書き込んでいる人もいるかとは思いますが、私の周りでは圧倒的に紙派が多いのですね。

特にフリーライターのような生業だと、原稿に赤字をを入れる(修正する)のは紙にペンの方がしっくりくるし、いろいろ確認するときにも「紙」の方が間違いがない、という安心感があります。

と、言うことで、今回はそんなモバイルワークであると便利なコンパクトスキャナー「ScanSnap S1100」(PFUダイレクト価格:17,000円)をご紹介します。

長年愛用している富士通 ScanSnap S1100

細身で軽量・省スペース。スキャン機能も申し分なし

もうかれこれ5年ぐらいは使用しており、現在も同じ品名「S1100」として富士通から販売されている長寿モデルです。

サイズは273×47.5×34mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは350g。バックパックなどにすっぽり入り、さほど邪魔になりません。使い方はPCにドライバソフトを入れるだけ。USBケーブルでつなぐバスパワー駆動で、読み込みサイズはA4サイズまで。クレジットカードなどのプラスチックカードの読み取りも可能です。

バックパックに入れても邪魔にならないサイズ

ちなみに読み取り速度はA4片面カラー1枚で7.5秒。オフィスにある複合機のような高速読み取りではありませんが、モバイルワークには十分な速度と言えます。セットできる枚数は1枚ずつですが、連続して読み取ることで複数枚をひとつのファイルにまとめてくれます。

「ジーーー」と言いながら読み取るScanSnap S1100

さらに「A3キャリアシート」なるアイテムを駆使すると、A3サイズまで読み取り可能。読み取る資料を二つ折りにして「A3キャリアシート」にセットし両面をスキャンすると、自動で合成してひとつの画像にしてくれるそうですが、私はそこまでしてもらう必要性がなく使っておりません。

ScanSnap A3キャリアシート。付属のソフトウェアで表裏の画像を自動でつなぎあわせる

なお、ScanSnapのラインアップには、バッテリー駆動の「ScanSnap iX100」という製品もあります。USBケーブルでつながず、Wi-Fi接続するため、よりスマートでスッキリな仕事環境を実現できますが、バッテリーがある分重く(400g)、サイズも高さが2cmアップします(273×47.5×36mm/幅×奥行き×高さ)。

ScanSnap iX100はPFUダイレクト価格で22,000円

私の場合は、Wi-Fi接続することのメリットをあまり感じていないため、若干軽くて小さいS1100を使い続けています。もちろんUSBケーブルは邪魔くさい、という人も多そうなので、どちらがいいかは好みの分かれるところでしょう。

プリントしたいときはコンビニのマルチコピー機を活用

と、モバイルワーク時のスキャンに便利なScanSnap S1100ですが、プリントしたいときはどうする? という問題があります。その場合はモバイルプリンターを……と言いそうな展開ですが、モバイルプリンターは使っておりません。

モバイルプリンターもさまざまな製品が出ていますが、コンパクトとは言えやはり大きい。幅が300〜400mm、奥行き、高さもそれなりのサイズとなってしまうからです。

ではどうするか。コンビニのマルチコピー機を使っています。どのコンビニでもUSBメモリで簡単にデータ出力できますし、セブン-イレブンなら「かんたんnetprint」が便利です。

無料アプリのかんたんnetprint

かんたんnetprintとは、ユーザー登録不要のスマホアプリで、スマホ内のプリントしたいファイルを選択してプリント予約番号を確認→セブン-イレブンのマルチコピー機にプリント予約番号を入力→プリントOK! というもの。普通紙白黒20円/枚、カラー60円/枚。スマホからでなくPCからでも利用できます。

左:かんたんnetprinのファイル選択画面/右:プリント設定画面

スマホに保存されているファイルであれば、アプリ起動画面が即ファイル選択画面。メールに添付されているファイルをプリントしたい場合は、添付されているファイルを開いてから、左下のアイコンをタップすると「かんたんnetprint」を選択、起動できるようになっています。

左:メールの添付ファイルを開くと左下にアイコンが現れる/右:それをタップするとアプリ選択画面へ

例えば出張の場合、新幹線のなかでメールに添付されているPDFをかんたんnetprintで登録し、投宿するホテル近くのセブン-イレブンでプリントしてチェックインしてお仕事、という使い方が可能。

ほかにも会議資料を忘れて外出してしまっても、セブン-イレブンさえ探し出せれば資料をプリントできます。会社に戻って遅刻ギリギリになったり、先方企業にプリントしてもらって平身低頭、評価が下がる、といった恐れもありません。

どこでも仕事ができるとは言うけれど、いまだ「紙」をプリントしたりスキャンしたりが必要な世の中。モバイルワークはコンパクトなスキャナやコンビニのマルチコピー機を使って、効率よく働きましょう。

森田範彦