ニュース

アドビ、Creative Cloud全体にAIエージェント導入へ

アドビは18日、Adobe Creative Cloudアプリ全体に独自のクリエイティブエージェントを搭載したAIアシスタント機能を導入すると発表した。まずはPremiereやPhotoshop、Illustrator、InDesign、Frame.ioでパブリックベータ版を提供開始する。

各アプリの具体的なAIアシスタント機能として、Premiereでは、アセットの分類やクリップの一括リネーム、インタビュー質問の特定、マーカーの追加、作業開始ポイントの作成を代行する。

Photoshopでは、背景の削除やプラットフォーム向けアセットのサイズ変更、レイヤー整理などについて、アシスタントに希望する成果を説明するだけで合成画像全体に対して処理する。

Illustratorでは、スプレッドシートから50種類のバージョン管理されたファイルを生成したり、ドキュメント全体のレイヤーを再編成したりできるほか、印刷前にカラーモードのエラーや欠落フォントを検出するプリフライトチェックを実行させることも可能。

InDesignでは、ブランドガイドラインのPDFを読み込んだり、既存のテンプレートを開いたりして、コピーやスタイル、印刷適性チェックを含むすべてのレイアウトへの更新をアシスタントに適用させることができる。

Frame.ioでは、クリエイティブディレクションを提示するだけで、プロジェクト内で撮影アセットの整理、リビジョンごとのフィードバック抽出、Bロール生成などを支援する。

このほか、After Effectsでもプライベートベータ版としてAIアシスタント機能が提供される。

AIアシスタント以外のアップデートも

同社は、AIアシスタント機能に加え、各アプリの機能強化も実施した。

Lightroomでは、写真選別機能「アシスト選別」の一般提供を開始。FireflyとGoogle Veoを活用し、写真からBロールやリール動画を生成する「写真から動画生成」機能や、Topaz Labsのモデルを直接統合し、花びら、毛並み、葉などの細部をピクセル単位で補正できる「AIシャープ」機能も追加した。

Premiereでは、シーケンス内の全オーディオを一括でミュートできる「グローバルオーディオミュート」機能や、キャプションブロック全体を崩さずに単語単位で表示やタイミングを制御できる「キャプション作成機能」を追加。新たなエフェクトやトランジション、高速化した「オブジェクトマスク」、長尺編集向け「シーケンスインデックスパネル」も搭載した。

After Effectsでは、従来の「ロトブラシ」に代わり、4つのAI搭載ツール(オブジェクト選択、クイック選択、選択ブラシ、エッジを調整)による「オブジェクトマット」を導入。また、3D機能を強化したほか、SVGファイルを編集可能なシェイプレイヤーとして直接読み込めるようになった。

オブジェクトマット

Photoshopでは、ガラス越しに撮影した写真の反射を自動検出して除去する「反射の削除」を追加。「削除ツール」では、オフラインでもデバイス上の生成AIモデルを利用できるようになった。

反射の削除
削除ツール