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「AI導入しても評価されない問題」は解決できるのか
2026年8月2日 09:00
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先日、「Microsoft 365 Copilot」に関する記者説明会に参加してきました。
詳細は、記事にてレポートしていますが、ざっくりいうと企業におけるAI活用は、チャットによる質問ではなく、業務のコンテキストを理解し、自律的に実行する「AIエージェント」の時代に入っている。Microsoft 365 Copilotが最大限に力を発揮するには、「組織や業務の文脈を理解して動けるか」が重要であり、コンテキスト理解を支える基盤「Microsoft IQ」にこそ価値がある。その基盤の上で、自律的にタスク実行できる「Copilot Cowork」や常時稼働AIエージェント「Microsoft Scout」が活きてくる、といったものです。
企業におけるAI活用においては、「どんなAIモデルを採用しているか」ではなく、「組織の文脈とビジネスの流れをAIが把握できるか」、「組織がAIを活かせる設計になっているか」が重要になってきています。
説明会で示されたINPEXにおける事例では、AIエージェントを定型・反復業務に活用することで年間20億円以上を削減。マイクロソフトでは、問い合わせ対応用エージェントの導入により半年で問い合わせ件数を12分の1に削減といったことが語られました。
業務をAIに委ねるのではなく、AIを前提に業務を再設計しながら、事業を伸ばすため、さらなる自動化のためにAIを活用していくフェーズに入っているということです。
一方、説明会では気になる数字も挙げられていました。
Microsoftの調査(Microsoft 2026 Work Trend Index)によれば、AI導入の必然性・危機感は66%もの人が認識しているにも関わらず、「AIで仕事を再設計すること」が評価されている、と感じている人は13%、日本ではわずか8%にとどまっているという数字です。
「なにをすべきか」はわかっているにも関わらず、現場で働く人にとっては面倒でやりたくない仕事になってしまっているようです。
業務全体の再設計が必要になるのであれば、それを「評価される仕事」に変えていく必要があります。マイクロソフトでもこうした課題は認識しており、組織全体でAIを活用するカルチャー作りや成功事例、成功体験の共有に積極的に取り組むべきとしています。
「変革の必要性」は誰もが感じている。足りないのは危機感ではなく、変革を「報われる仕事」にする仕組みです。そもそもAI導入は目的ではありません。何のための事業か、どう成長させるのか——「組織がAIを活かせる設計になっているか」とは、結局のところ経営がその絵を描けているか、という問いなのかもしれません。



