ニュース

東武鉄道、越谷駅リニューアル 駅の古材を再利用

東武鉄道は、東武スカイツリーライン 越谷駅の駅舎を6月30日にリニューアルする。東武線の駅の古材を再利用している。駅施設における木の古材利用は、東武鉄道では初となる。

越谷駅では、2022年より段階的にリニューアルを進めていたが、今回、越谷駅高架下の商業施設「EQUIA(エキア)越谷」第III期エリアのオープンにあわせて、コンコースのリニューアルを実施した。

改札内コンコース柱の仕上げには、佐野線 葛生駅のホーム上の屋根の柱に使用されていた木材(古材)を再利用するとともに、かつて越谷市で生産されていた藍染め技術「籠染め」で使用されていた染めの型を再利用した籠染灯籠を組み合わせ、地域色を活かした空間とした。

柱の様子

古材利用については、古材日和グループの協力のもと、25年度に実施した佐野線 葛生駅のホーム屋根改修時に発生した木材を再利用。解体時に一本ずつ取り外した柱材を、短冊状に切り分け、表面を仕上げて、越谷駅の柱に取り付ける仕上げ材(タイル状の木材)として活用している。

旧葛生駅ホームの様子

今回の改修では、葛生駅で回収した材のうち約40%を活用。その他の古材についても、引き続き活用方法を検討する。

籠染めについては、越谷駅で23年に実施したトイレリニューアルにおいて、地元企業のハナブサデザインと中野形染工場の協力のもと、籠染めの浴衣生地や籠染灯籠を取り入れ、地域文化を活かした駅づくりを進めてきた。今回も引き続き籠染灯籠を活用し、葛生駅の古材を用いた柱仕上げと組み合わせることで、統一感のある駅空間とした。

籠染めは、真鍮製の筒状の型を利用し2つの型の間に生地を送り、生地の表裏に異なる柄を糊付けして染めることができる藍染めの技法。かつて越谷周辺では数社が籠染めを生業としていた。籠染灯籠は、日本最後となった中野形染工場(現在は休業)の籠染めで実際に利用されていた真鍮製の型をそのままの状態で使用した内照式のオブジェ。

籠染灯籠

工事の背景や意図、施工過程の認知拡大に向け、越谷駅構内においてリニューアルの内容を紹介するパネル(ポスター)を改札内コンコースの柱に設置。葛生駅の風景や木材加工の様子、籠染灯籠との関わりなどを紹介している。また、工事の内容や柱リニューアルの様子を、東武鉄道公式Instagram「@TOBU_GOOD_LOOP」で順次発信する。

アピールパネル

エキア越谷の第III期エリアは5月開業で、和菓子「梅林堂」、ドラッグストア「マツモトキヨシ」がオープンする。

店舗配置図