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カラーになった新「Kindle Scribe」 GoogleドライブやOneDrive連携
2026年5月12日 22:00
Amazonは12日、大型でペンによる手書き機能を持つ電子書籍リーダー「Kindle Scribe」の新モデルを発表した。カラー電子ペーパー採用の「Kindle Scribe Colorsoft」と、モノクロ電子ペーパーの「Kindle Scribe」「同 フロントライト非搭載モデル」の3モデルで展開する。
日本での出荷開始は6月10日を予定しており、価格はKindle Scribe Colorsoftが106,980円から、Kindle Scribeが89,800円から。最も安価なフロントライト非搭載モデルは72,980円から。
Colorsoftのみ、「グラファイト」と「フィグ」の2色のカラー展開を行なう。
4年でフルモデルチェンジ 軽量化しつつディスプレイは11インチに大型化
Kindle Scribeは初代モデルが2022年発売。2024年にペンを改良した「プレミアムペン」を別途発売している。
今回はボディ形状を含めた、初の完全リニューアルだ。グローバルでの発表は昨年秋に行なわれ、アメリカ市場ではすでに発売済みのモデルではあるが、日本市場にはこのタイミングでの投入となる。
従来モデルでは本体左側のベゼルのみ大きくなっていたが、新モデルではその部分が細くなった。
さらに、ディスプレイも10.2インチから11インチに大型化し、表示がさらに見やすくなった。従来モデルではモノクロディスプレイのみだったが、カラー電子ペーパーを採用した最上位モデルとして「Kindle Scribe Colorsoft」が登場している。
画面サイズは大型化したが本体サイズは逆に減少。重量は400g(既存モデルは433g)、厚みは5.4mm(既存モデルは5.7mm)と、大幅に改善している。
プロセッサーやメモリーなどが強化され、ページ送りや書き込みの速度が約40%向上したとしている。
ペンについては既存の「プレミアムペン」がそのまま採用され、本体に付属する。
ディスプレイとストレージ容量をのぞき、各モデルの機能は同一。Colorsoftと通常モデルはストレージ32GB・64GBの2モデルがあり、フロントライト非搭載モデルは16GBに抑えられている。ただしColorsoftの「フィグ」は、ストレージ64GBのモデルのみになる。
前述のように、Colorsoftのみカラーバリエーションがあり、特にワインレッド系の「フィグ」では、付属のプレミアムペンもフィグの色に合わせている。
同時発売として新しいカバーも用意される。従来はスタンドになるタイプだったが、ノートのようなフリップタイプである「Amazon純正手帳型プレミアムレザーカバー」も用意され、複数のカラーバリエーションがある。価格は2万980円。
ビジネスツールとして認知 Google DriveやOneDriveと直接連携
アマゾンジャパン合同会社で、Amazon デバイス Kindle/Fire Tablet 事業部 事業部長を務める後藤喜章氏は、Kindle Scribeの利用状況について、「ビジネスツールとして認知が進み、アクティブな利用者数が伸びている」と話す。2022年の発売時に比べ、月次でのアクティブユーザー数は4.6倍に拡大しているという。
また「予想外だった点」として、漫画の利用量が多い点も挙げる。サイズが大きく見開きで読めるためだろう。
ビジネスツールであり学びに利用されている、との分析もある。
以下は、一般的なKindleでの利用量を100とし、Kindle Scribeでのジャンルごとの書籍の利用量を図式化したものだ。文字もののフィクションの利用量は少なく、それ以外が多くなっている。
小説を読むのでなく「自分のための情報収集と漫画」が大きなニーズであるのが見えてくる。
Kindle Scribeの商品企画を担当する高杉紗里氏は、「クラウド連携を含め、ソフトウェア面での機能強化も行なった」と説明する。
まず、ホーム画面が変更されている。各機能に移ることなく、すぐに前回使っていたメモや書籍へと移動しやすくなった。この機能自体は、既存のKindle Scribeにも順次提供予定だという。
新型のみの機能として注目される点は2つある。
1つ目は、メモでの「オートシェイプ」。直線や幾何学模様を書く場合、手書きでラフに書いたものでも、自動的に整形してくれる。
2つ目は「クラウド連携」。従来からKindleの中でのクラウド連携や、スマホアプリでのデータ利用は可能だったのだが、新モデルではGoogle Drive・Microsoft OneDriveにも連携。それらのクラウドストレージから文書をインポートして、メモを付記することなどが可能になっている。
また、Microsoft OneNoteとの連携も搭載。Kindle Scribeで作成したノートをOneNoteにエクスポートする機能も付け加えられている。
新型のKindle Scribeは、価格が7万円台からと、電子書籍リーダーとしては高価なものになっている。単純な価格だけならばタブレットとの競合もある。そこでAmazonとしては、ビジネスツールとしての価値をさらに高めた上で、「ビジネスツールとして日常的に使える電子書籍リーダー」として訴求を目指している、ということなのだろう。


































