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カラーになった新「Kindle Scribe」 GoogleドライブやOneDrive連携

新製品一覧。左から、Kindle Scribe Colorsoft フィグ・同 グラファイト、Kindle Scribe、Kindle Scribe フロントライト非搭載モデル

Amazonは12日、大型でペンによる手書き機能を持つ電子書籍リーダー「Kindle Scribe」の新モデルを発表した。カラー電子ペーパー採用の「Kindle Scribe Colorsoft」と、モノクロ電子ペーパーの「Kindle Scribe」「同 フロントライト非搭載モデル」の3モデルで展開する。

日本での出荷開始は6月10日を予定しており、価格はKindle Scribe Colorsoftが106,980円から、Kindle Scribeが89,800円から。最も安価なフロントライト非搭載モデルは72,980円から。

Kindle Scribe Colorsoft・フィグ
Kindle Scribe Colorsoft・グラファイト
Kindle Scribe
Kindle Scribe フロントライト非搭載モデル

Colorsoftのみ、「グラファイト」と「フィグ」の2色のカラー展開を行なう。

Kindle Scribe Colorsoftはカラー対応

4年でフルモデルチェンジ 軽量化しつつディスプレイは11インチに大型化

Kindle Scribeは初代モデルが2022年発売。2024年にペンを改良した「プレミアムペン」を別途発売している。

今回はボディ形状を含めた、初の完全リニューアルだ。グローバルでの発表は昨年秋に行なわれ、アメリカ市場ではすでに発売済みのモデルではあるが、日本市場にはこのタイミングでの投入となる。

Kindle Scribe Colorsoft・グラファイト 実機
Kindle Scribe Colorsoft・フィグ 実機
Kindle Scribe Colorsoft・フィグ(左)と、モノクロのKindle Scribe(右)

従来モデルでは本体左側のベゼルのみ大きくなっていたが、新モデルではその部分が細くなった。

さらに、ディスプレイも10.2インチから11インチに大型化し、表示がさらに見やすくなった。従来モデルではモノクロディスプレイのみだったが、カラー電子ペーパーを採用した最上位モデルとして「Kindle Scribe Colorsoft」が登場している。

左が従来モデル、右が新モデル
左から、Kindle Scribe Colorsoft・フィグ(左)、Kindle Scribe(右)、Kindle Scribe旧モデル

画面サイズは大型化したが本体サイズは逆に減少。重量は400g(既存モデルは433g)、厚みは5.4mm(既存モデルは5.7mm)と、大幅に改善している。

プロセッサーやメモリーなどが強化され、ページ送りや書き込みの速度が約40%向上したとしている。

より薄く・軽くなり、動作速度も40%向上

ペンについては既存の「プレミアムペン」がそのまま採用され、本体に付属する。

ディスプレイとストレージ容量をのぞき、各モデルの機能は同一。Colorsoftと通常モデルはストレージ32GB・64GBの2モデルがあり、フロントライト非搭載モデルは16GBに抑えられている。ただしColorsoftの「フィグ」は、ストレージ64GBのモデルのみになる。

モデルによるスペックの違いと価格の一覧。表の中ではカラーモデルの「フィグ」も32GB・64GBの2モデルになっているが、実際はフィグは64GBモデルのみ
ラインナップと価格一覧

前述のように、Colorsoftのみカラーバリエーションがあり、特にワインレッド系の「フィグ」では、付属のプレミアムペンもフィグの色に合わせている。

Colorsoftのフィグでは、付属のプレミアムペンもフィグの色

同時発売として新しいカバーも用意される。従来はスタンドになるタイプだったが、ノートのようなフリップタイプである「Amazon純正手帳型プレミアムレザーカバー」も用意され、複数のカラーバリエーションがある。価格は2万980円。

新しい「Amazon純正手帳型プレミアムレザーカバー」。価格は2万980円
新アクセサリーの価格と種別一覧

ビジネスツールとして認知 Google DriveやOneDriveと直接連携

アマゾンジャパン合同会社で、Amazon デバイス Kindle/Fire Tablet 事業部 事業部長を務める後藤喜章氏は、Kindle Scribeの利用状況について、「ビジネスツールとして認知が進み、アクティブな利用者数が伸びている」と話す。2022年の発売時に比べ、月次でのアクティブユーザー数は4.6倍に拡大しているという。

Amazon デバイス Kindle/Fire Tablet 事業部 事業部長を勤める後藤喜章氏(右)と、Kindle Scribe製品企画担当の高杉紗里氏(左)
利用率は順調に拡大中

また「予想外だった点」として、漫画の利用量が多い点も挙げる。サイズが大きく見開きで読めるためだろう。

漫画での利用も多く、新型ではカラー訴求によりさらなる利用拡大を狙う

ビジネスツールであり学びに利用されている、との分析もある。

以下は、一般的なKindleでの利用量を100とし、Kindle Scribeでのジャンルごとの書籍の利用量を図式化したものだ。文字もののフィクションの利用量は少なく、それ以外が多くなっている。

小説を読むのでなく「自分のための情報収集と漫画」が大きなニーズであるのが見えてくる。

Kindleを100とした場合に、Kindle Scribeではどのような作品が読まれているかを比較したもの。文字ものの小説以外が多い
さまざまな用途での複合的な利用を目指す

Kindle Scribeの商品企画を担当する高杉紗里氏は、「クラウド連携を含め、ソフトウェア面での機能強化も行なった」と説明する。

まず、ホーム画面が変更されている。各機能に移ることなく、すぐに前回使っていたメモや書籍へと移動しやすくなった。この機能自体は、既存のKindle Scribeにも順次提供予定だという。

新型のみの機能として注目される点は2つある。

1つ目は、メモでの「オートシェイプ」。直線や幾何学模様を書く場合、手書きでラフに書いたものでも、自動的に整形してくれる。

オートシェイプ機能が登場

2つ目は「クラウド連携」。従来からKindleの中でのクラウド連携や、スマホアプリでのデータ利用は可能だったのだが、新モデルではGoogle Drive・Microsoft OneDriveにも連携。それらのクラウドストレージから文書をインポートして、メモを付記することなどが可能になっている。

また、Microsoft OneNoteとの連携も搭載。Kindle Scribeで作成したノートをOneNoteにエクスポートする機能も付け加えられている。

クラウド連携を強化。Google Drive・Microsoft OneDriveに直接アクセスできる

新型のKindle Scribeは、価格が7万円台からと、電子書籍リーダーとしては高価なものになっている。単純な価格だけならばタブレットとの競合もある。そこでAmazonとしては、ビジネスツールとしての価値をさらに高めた上で、「ビジネスツールとして日常的に使える電子書籍リーダー」として訴求を目指している、ということなのだろう。