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手描き対応「Kindle Scribe」 カラーやAI搭載の新モデル
2025年10月1日 13:18
米Amazonは、手書き入力に対応する電子ペーパー搭載の端末「Kindle Scribe」シリーズの新ラインナップを発表した。カラー表示が可能なモデルも追加される。2025年後半に米国で発売され、価格は429.99ドル~。
米国では、フロントライト有りのKindle Scribeが499.99ドルで、カラー表示対応のKindle Scribe Colorsoftが629.99ドルで、どちらも2025年後半に発売される。フロントライト無しのKindle Scribeは429.99ドルで2026年初めに発売される。3製品はイギリスとドイツでも2026年初めに発売される。
新しいKindle Scribeシリーズは、薄さ、軽さ、処理速度の性能向上が図られ、AIを活用しノートブックをまたいで検索できる新機能を搭載、生産性向上ツールとしてゼロから再設計された。数週間のバッテリー駆動が可能で、「考えを妨げるような、気が散るアプリや通知は一切ない」とアピールする。
シリーズで初のカラー表示が可能で専用レンダリングエンジンを備える「Kindle Scribe Colorsoft」もラインナップする。
薄さは5.4mm、重さは約400gで、書き込みやページ送りの速度は40%向上。ディスプレイはノングレア(反射防止)タイプの11型で、文章の閲覧やメモを取るのに最適なサイズとする。小型化されたLEDによる新しいフロントライトを搭載し、明るさも均一になっている。充電不要で本体に装着できる新型のスタイラスペンが付属する。
表面ガラスのペンの摩擦やディスプレイの視差を改善し、ページに直接書き込んでいるかのような使用感を実現。クアッドコアの新しいチップセットを搭載しメモリを増強、動作速度を向上させている。Kindle Scribe Colorsoftはシリーズ初のカラー表示が可能で、専用レンダリングエンジンを備える。
AIを活用するのも特徴。ノートブックをまたいだ自然なメモの検索が可能で、簡単なAI要約も得られる。追加の質問で掘り下げることも可能。
新しいホーム画面に追加される「クイックノート」は、メモ書きの作成のほか、最近開いた本やドキュメント、ノートブックに素早くアクセスできる。Google DriveとMicrosoft OneDriveをサポートし、連携が可能。メモはテキストまたは埋め込み画像としてOneNoteにエクスポートできる。
2026年初めには、Kindle Scribeから「Alexa+」にメモやドキュメントを送信して、それらについて対話できるようになる。
10色のペンでの書き込みや5色のハイライターを用意。アーティスト向けとして新しいシェーダーツールが用意され、グラデーション表現やトーンの作成が可能。
電子書籍リーダーとしての機能も拡充。AIを活用した読書機能が追加され、読んでいる本を、ネタバレなしで読んだところまで追いつく「Story So Far」機能を利用できる。また「Ask this Book」機能では、任意でハイライトしたテキストについて、登場人物の動機やシーンの重要性など、ネタバレなしで質問への回答を得ることができる。これらの機能は米国内のKindle本の数千冊からスタート、2025年内にKindleのiOSアプリで、2026年初めにはほかのKindleデバイスでも利用できるようになる予定。




