いつモノコト

モニターなしMac miniに、トラックパッド付き折りたたみキーボードがちょうどいい

自宅のMac miniは、モニターもキーボードもつながない、いわゆるヘッドレスの状態で動かしています。普段の操作は別のパソコンからリモートで済ませているので、これで困ることはほとんどありません。

とはいえ、たまに本体そのものを直接触りたくなる場面があります。macOSのアップデートで再起動をはさむ画面の指示に答えるときや、App Storeからアプリを入れるときなど、ターミナルからの遠隔操作だけでは完結しないGUI操作が必要になることもあります。

その都度しまっているキーボードとマウスを引っ張り出してくるのが地味に面倒でした。かといって据え置きにすると、使わない時間のほうが長いのに置き場所を取り続けます。使うときだけサッとつないで、終わったら片付けられる入力デバイスがほしいと感じていました。

Mac mini

そこで目をつけたのが、トラックパッドが一体になった折りたたみキーボードです。これ1台をつなぐだけで、文字入力もポインタ操作もまとめてまかなえます。Amazonで見つけたNillkinの折りたたみ式ワイヤレスキーボードを買ってみました。

筆者は普段からUS配列を使っているので、その配列を選べるものを条件に探していました。同製品でUS配列を指定できたのも、購入の決め手のひとつです。価格は9,499円のところ、セールで8,499円(記事執筆時点)でした。

展開した状態。64キーと右にトラックパッドがあります

本体は三つ折りの構造で、開くと342×108×9.5mmまで広がります。キーは64キーのUS配列で、スイッチは薄型ノートPCのキーボードでおなじみのシザー(パンタグラフ)式を採用しています。打鍵感は薄型キーボードとして標準的なもので、しばらく使っていますが特に不満は感じていません。外装にはやわらかいシリコン素材が使われていて、手に取ると見た目よりもしっとりした質感です。

畳んだ状態

畳むと手のひらに少し余るくらいのサイズに収まります。引き出しの隅やデスクの端に置いておくには十分に小さいサイズです。

手に取るとコンパクトさが伝わります
畳んで手に持ってもかさばりません

厚みは16mmと薄型と言い切るには少しあります。とはいえ手に取るとそのぶん剛性があり、畳んだまま引き出しへ滑り込ませても、たわむような不安はありません。

重さは実測276.6g。公称270gとほぼ変わらない範囲です

持ち上げたときにずっしりと感じるほどではなく、自宅でたまに使うぶんには重さは気になりません。

トラックパッド部分。切り替えるとテンキーとしても使えます

嬉しいポイントは、Mac miniにこれ1台をBluetoothでつなぐだけで、キーボードとトラックパッドが同時にそろうことです。以前はキーボードとマウスを別々に用意していたので、その手間がまるごとなくなりました。ペアリングは安定していて、つなぎ直すたびに手こずるようなことはありません。FN+BT1〜3のキーで最大3台まで登録できます。切り替えて使えるので、Mac mini以外の機器と併用したいときにも困りません。

macOSのアップデートが来た日やApp Storeからアプリを入れたいときなど、ターミナルからの遠隔操作だけでは手が届かない操作が出てきたら、引き出しから取り出してBluetoothでつなぎ、作業が終わったら畳んでしまう。そんな使い方に落ち着きました。

折りたたみキーボードにはキーボード単体のものもあり、ポインタ操作には別にマウスが要ります。トラックパッドまで一体になっているこの製品は、その1台だけで操作が完結するのが強みです。

トラックパッドの使い心地は良好で、薄型一体型としては実用十分だと感じます。カーソル操作のためにマウスを別に持ち出す必要がなくなったのは、思っていた以上に快適でした。さらにこのトラックパッドは、切り替えるとテンキーとしても使えます。筆者の使い方では数字をまとめて打つ機会はそれほど多くありませんが、必要になったときに使える備えがあるのは安心です。

充電はUSB-C。バッテリー持ちもたまに使う用途であれば必要十分です

充電はUSB-C経由で行ないます。バッテリーは140mAhで、連続使用は最大10時間ほどです。10分操作しないと自動でスリープに入ります。使うときだけ起こして、終わったら片付けるという筆者の使い方には合っています。

付属の簡易ポーチ。使わないときはこれに入れて片付けられます

付属しているのは簡易的なポーチですが、畳んだ本体をすっぽり収められます。使わないときはこれに入れて引き出しにしまっていますが、雑に置いておいても本体をホコリから守ってくれるので安心です。

たまに触るだけのMac miniのために毎回キーボードとマウスを引っ張り出すという面倒が、この1台で解消しました。導入前に感じていたわずらわしさはもう気にならなくなっています。

持ち歩いて使う人には、畳んだ状態を固定するロックがない点や、270g前後という重さが気になる場面はあるかもしれません。とはいえ、自宅で使うときだけ接続するという筆者のような用途ではほとんど問題になりません。Bluetoothは5.0で最新の世代ではありませんが、文字入力とポインタ操作で不便を感じることはありませんでした。

ヘッドレスやサブ機をときどき直接操作する人や、US配列で入力とポインティングデバイスを1台にまとめたい人。そうした使い方なら、おすすめできる1台だと感じます。

小出 悠太郎

1990年生まれ、青森出身のWebエンジニア。高専卒業後、放射線業務従事者、Webライター、編集者の職を経て現在に至る。2012年から運営しているブログでは、自作PCやカメラ、スマホといったガジェットのレビューを発信中。エンジニア、ブロガー以外にも、ライター、カメラマンなど、活動は多岐にわたる。